neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

2017-01-01から1年間の記事一覧

私は小さくなりたい

「長さを知りたいとき、自分の手で測れたら便利なんだよ。」 旦那さんがなにやら 子供たちにレクチャーしている。 「じぶんの親指から小指までの長さは何センチかな? 知っておくと、物差しがなくても長さが測れるよ。」 わたしの手、何センチか測ってみたい…

晩秋の朝は不毛なり

冬用の掛け布団に変えてからというもの 子供たちの起床時間がこぞって遅くなった。 「朝ですよ~。」もぞもぞ…。「朝だよ。」もぞもぞ…ぬくぬく。「朝なの!」もぞもぞ…ぬくぬく…。あったか~いね。「なんだ、起きてるんじゃないのさ!」 温かいお布団から、…

ひよこさんからのお手紙4/5

Rくんへ ピヨです。元気かな?Rくんにちょっと聞きたいことがあるよ。 ぼくの弟が「ほかの指にんぎょうさんたちも一緒に行ってもいい?」 と言ってる。 ほかの指にんぎょうさんたち、とは弟のしゅぎょう仲間だよ。「Rくんのお家には、お姉ちゃんとRくん…

熟年離婚した友人に会った母

熟年離婚— 積もり積もった長年の不満が一気に爆発し、 マイナスの方向に実を結んだ結果 と言えるでしょうか。 nの母には 高校時代からの親友、Hさんという方がいます。 その昔、Hさんの結婚披露宴に nも出席したことがあります。 昨年初め、Hさんは およそ35…

同僚の入院1/2

同僚が入院している。 手術の内容を詳しく聞くのは、なんとなく憚られるので 全貌は分からないけれど 3週間ほど会社をお休みする。 同僚は、数年前にも同じ所を手術していた。 同僚「前回は穴を開けて、ホチキスみたいなのでバチン、バチンて止めたんだけど…

勝ち気なひとの見解

「だれにも言わないでね。」 長男がひそひそと耳打ちしてきた。 「女の子って…女の子ってさ…。」 言いよどんでいる。 「ぜったいに言わないでね。ね?ね?ねっ?」 念押しがしつこい。 「女の子って……気が強いね。」 やぶからぼうに。 どうしてかとたずねる…

いつまでたっても辿りつけない悪夢

次男が体調を崩した。その日の夜は、高熱でぐずる。 水を飲ませたり、トイレに連れて行ったり、布団をかぶせたり、 トントンで寝かしつけたり。 本人もそうだがnも一晩中 睡眠は浅かった。 看病しながら見る夢は、決まって悪夢である。 … 次男が発熱してい…

お野菜バランス

長男は赤ちゃんの頃から偏食だった。食への興味関心が薄かった。お腹は空いているけれど、 得体の知れない食べ物は、あえて口には入れない というスタンスであった。 こちらが楽しげな食事の雰囲気を作り出す前から、 何が気に食わぬのか毎夕飯ごとに、泣き…

怪しい動き2/2

昨日からの続きです。 neillot.hatenablog.com 「私たちはいいカモだったようですね。」「そのようです。きっと他にも犠牲者がいるんでしょうね。売ったもの勝ちの世界ですかね。会社が儲かっていれば、それでいい…みたいな。」 「ぼったくり営業は、バーだ…

怪しい動き1/2

弊社のネットワーク関連は、 とある会社に一括してお願いしている。 その会社から最近、電話がよくかかってくる。リースしている機器の更新前に、 新しい契約(内容はほぼ変わらないが、料金設定が何故か高くなっている)に変えるようしきりに促してきている…

社長さんの片思い

nの勤める会社には、出勤組と在宅組がいます。 在宅組は、弊社と業務契約を結んだ フリーランスの方々です。 契約を交わすと 最低限の仕事の保障をする代わりに 他社との契約は認めない、という取り決めがあります。 フリーランサー側からしてみれば 弊社一…

ひよこさんからのお手紙3/5

Rくんへ ピヨです。元気かな? このまえ、保育園でうんどう会があったね。 朝から雨だったのに ションボリすることもなく「今日はうんどう会だあーっ!!」 って張り切ってたね。 Rくんも、Rくんの弟くんも、 クラスのお友だちも、みんな楽しそうだったな…

10月

第一週 お月見である。お団子を作った。 あんこと和える。味見をする。美味しい! 自画自賛しすぎて、食後胃が少々もたれた。 翌日の会社で。 「nちゃん。見た?雲の間から見えたお月様、きれいだったね~。」 と先輩。 お月様を眺めることはおろか、チラ見…

すけすけつるつるじゃなく、もこもこを

ここ数週間、ハロウィンパーティーで着る 黒マントを探していた。 買いにいく手間も時間も見いだせないためネットで検索していたが 目ぼしいものが見つからないまま、月末を迎えた。 先週末、近所の路上に ハロウィングッズを売る店が出ていた。 ここに、探…

ポリマーの嵐にみる対応の変化

今から9年前。 長女が保育園の0歳クラスにいた時は、かなりの高確率で ポリマーの嵐に見舞われていました。 園から汚れ服とオムツがワンセットになって返ってくるので、 一緒にぽいっと、洗濯槽へ入れてしまうことが多々ありました。 「やってしまった・・…

ポリマーの嵐

上記タイトルで「もしかして、アレのことかな?」 と想像できる方は、嵐のご経験者でしょう。 あの悲壮感…やっちまった感…どうしよ感。 「ポリマーとは、モノマーが複数くり返された重合体であって、その構造は…」とかいう専門的な話ではなくて、 なんのこと…

時差、三週間 3/3

お茶目で愉快なマスターのいる居酒屋は、他の飲食店と同様 夕方からの営業である。 昼間。 店先の暖簾と赤ちょうちんは、店の中へしまわれている。 阪神タイガースの旗も、細かい白砂が入った琉球ガラスの瓶も、店内だ。 外からのぞくと、店内はひっそりと薄…

時差、三週間 2/3

旦那さんはその晩、 お茶目なマスターのいる居酒屋さんに 十数年ぶりにふらっと立ち寄った。 久しぶりすぎてもマスターはちゃんと、いちお客さん を覚えていてくれたという。 飲んでいても、プロフェッショナルである。 飲みながら、マスターには珍しく 淡々…

時差、三週間 1/3

近所に沖縄の地酒、泡盛を出す居酒屋があった。 まだnがお酒を飲めて、 自由な時間がたくさんあった時代に旦那さんと 数回ほど行ったことがある。 その店のマスターは、 沖縄の三味線、さんしんがとても上手かった。 初めてその店に行った日 n夫婦が結婚式を…

お手紙のしくじり2/2

今回は、子ども達の知らない柄の便せんに書いた。 入れ知恵を授ける長女のいない、保育園の通園バックに入れた。 よし、これで抜かりなし。 「あっ。なんだろこれ?」 長男は お迎えに行った夕方、手紙を見つけた。 拾い読みで 差出人が分かったようだ。 「…

ひよこさんからのお手紙2/5

Rくんへ ピヨです。 この間のぼくのお手紙、読んでくれたかな?お姉ちゃんと「Rくんのママが書いたんじゃないか?」って言ってたね。 違うよ、 ぼくのママが書いたんだよ、もともとはね。ぼくはまだ字が書けない。 だからぼくのしゃべったことを、ママが手…

母の暴走

長女の入れ知恵によって、あっさりと書いた犯人がバレてしまいました。 neillot.hatenablog.com が、そんことでは諦めないn。 母は、しつこい&めげないのであります。 前回の失敗を教訓に 今度は、長男の保育園バックにこっそり忍ばせた。 便せんも、会社…

お手紙のしくじり1/2

ひよこさんからの手紙は、 長男より長女が先に見つけた。「読みたい!読みたい!開けちゃダメ?」通信の秘密だから、ダメです。「ねぇねぇRくん~!お手紙が届いてるよ~!」 まとまった文章を、まだ読めない長男に読んで聞かせるということで 宛先人より先…

ひよこさんからのお手紙1/5

先週の続きです。 neillot.hatenablog.com Rくんへ ピヨです。元気に過ごしているかな? 突然お別れになってしまった時から 「ひよこさん、地面に落ちてるのかな。雨にぬれてるんじゃないかな。独りでブルブルふるえてるんじゃないかな。」 ってぼくのことを…

報告と提案と代筆と

長男は 無くしたひよこさんを、しばしば思い出す。 決まって寝る前であった。「ひよこさん、今頃どうしてるかな…?」 「ぼくがポケットに入れなければ、無くさなかったんだ…。」夜になると反省する。 そんな状況を旦那さんに報告した。「長男はいつからそん…

失せ物3/3

ひよこさんを無くしたことは、その日の夜に 旦那さんに話した。 夫婦で共有すべき、最重要案件であった。 事の顛末を伝え、最後に念押しした。「明日、朝イチで”ひよこさん、無くしちゃったんだって?” なんて無神経に聞かないでね。」 「分かった。」 と答…

失せ物2/3

昨日からの続きです。 neillot.hatenablog.com どこにでもあるちっぽけな指人形でも 無くした本人にとって、ひよこさんは ”亡くした人” なのである。 心にぽっかり穴があく。 n自身も、8歳のとき とても大切にしていたぬいぐるみを 無くした。奇しくも長男…

失せ物1/3

長男が お気に入りのひよこの指人形を無くした。 出かける前「ひよこさんも持っていっていい?」と聞いてきた。 近所の買い物と、公園で軽く遊んで帰るだけの外出だったので nはOKした。 帰って来た玄関の前で、長男気付く。 「ひよこさん、いない!」 速…

心残りなパン屋さん

週末 長女の習い事の付き添いで、広い体育館に行った。 早速リハーサルに入る長女の一行は、コーチに率いられて 体育館へと消えていった。付き添いの親たちは、残される。さて。練習が終わるまでの時間、何をしよう??普段は喉から手が出るほど欲しい 「一…

謎のお屋敷3/3

先日、久しぶりに謎のお屋敷の前を通る機会があった。 この秋から始めた長女の習い事の付き添いで、である。 「そろそろこの辺りに来ると、見えてくるんだったよな。」 しかしお屋敷は、 いつまでたっても見えてこなかった。 純和風の邸宅は、跡形もなく消え…