夫と妻
今回の発熱でnは数日使いものにならなくなった訳ですが 旦那さんは、家事も育児もそこそこできるということが分かった。 ソファーの上に子どもパジャマが脱ぎ捨てたままだったり、 靴下の片一方が廊下の真ん中に落ちていたり、 日没後なのにカーテンを閉めて…
次男の発熱に始まり、一家での自宅療養中。 nは次男の濃厚接触者として、時差で発熱した。 予防接種をしていても罹る時は罹るらしい、38.5°ほどの熱が出た。 けっこう苦しい(呼吸困難による苦しさではなく、高熱の苦しさである)。 脱水症状にならないよう…
高熱と震えで搬送された父は二週間の入院期間を終えて、このほど退院した。退院の当日、お迎えが母一人では不安かと思い、付き添った。病院のエレベーターで、年の頃母より少し上の世代のご婦人と同じになった。同じ階で降りる。この時間帯に、同じ階で降り…
このほど父が高熱を出した。彼は基礎疾患がある。おまけに高齢だ。不随意の震えが止まらず、母は「これはきっと陽性である」と覚悟して、救急車を呼んだのだそう。医療が逼迫しているこの時期、どの病院も急患の受け入れがパンパンで、通報から8時間後に、自…
昔からnは、気持ち悪くなることが日常的に多かった。 子どもの頃は自家中毒を起こしやすく、ひどい乗り物酔いもあった。 自家中毒は、思春期以降に現れなくなった。 けれども乗り物酔いは、大人になっても克服されていない。 体調が悪い時に換気が十分でな…
とある晩、どういう経緯だか知らないが 旦那さんが飲み過ぎて気分が悪くなり、すやすや寝ていたnに絡んできた。 「気持ち悪いよ…飲み過ぎたと思うんだわ。」 シャンパンを一瓶開けてしまったようだ。 なにか飲む理由があったのか。ともかく安眠を邪魔されて…
ある晩 旦那さんはお酒を飲み過ぎて、気分が悪くなった。 普段の食事で旦那さんはアルコール類を飲まないが、わりと強い方である。 お酒は好きなのだが、飲むタイミングと機会が普段の日常に無いだけであった。 日常的に飲んでいなくても、いつもより酔いが…
結婚式はおめでたい。 コロナで延期に延期を重ねていた旦那さんのいとこが、 この度やっと挙式ができることとなった。 招待された人は、お祝い事なので万難を排して参列するものであるけれど、 なんと長女の二次試験とカブった。 招待状の返信をする時に、 …
地元でビリヤニが食べられる店はないかと探していた友人に、 たまたまテイクアウトした近所のナンカレーのお店にあったことを LINEで知らせた。 しかしどういう訳か、送信先を間違えて 旦那さんに送ってしまった。 要らないビリヤニ情報を受け取った旦那…
歴史のおさらい。冷戦とは… 二国間で、考え方の違いからくる相違が大きな亀裂となって 実際の戦争には至らないものの、非常に緊張した空気が漂っている状態。 社会主義と資本主義の考え方の違いによる、イデオロギーのぶつかり合い と捉えられよう。 国家を…
相手のことが好きで結婚する。 自由恋愛の国においては、結婚の第一理由に挙げられよう。 異性愛から始まった恋愛感情は、 婚姻歴40年が過ぎるとどうなるか。 経年変化を経て 異性愛は、人類愛へと昇華するようだ。 脳梗塞で倒れた父を看病する母を見て、 そ…
父が入院した。手術を受けるためである。数週間の入院となる。母はこの日を指折り数えて待っていたらしい。短期間でも念願のシングルライフが送れるから、だそうな。自分の好きな時に好きなことをし、自分の好きな時に自分が食べたいものを食べ、自分がやり…
お花の宅配サービスで届いた菊を、葉っぱと組み合わせて 花瓶に挿した。 旦那さん、気づく。 「花、届いたんだね。ん、これは菊か?」 「そうだよ。メインの花が菊だった。」 「小さいな。しかも葉っぱが多くて、地味だね。」 「緑が多いと(地味よ)ね。暑…
実年齢より若く見られることに 喜びと美への自信を見出す方も世の中多いと思いますが nの母に限っては、ちょっと様相が違う。 脳梗塞をやった父は、先日膀胱がんの手術を受けた。 入院当日。 悪天候であったため付き添いの母は、濡れても構わない スポーツ…
搬入する際の経路や、部屋への入れ方を考えずに 大型家電を買う。 いかにもnがしでかしそうな過ちであるが、今回は違った。 「あと天井が3ミリ低ければ、廊下から入ったんだけどなぁ…。 思い出した、このリビングのソファーも、玄関の廊下からは入れられなく…
先日、母はいつものように リハビリ病院へ父を見舞いに行ったのだそう。 コロナウィルスの影響で、お見舞いに制限時間が設けられ 一人10分までとなったらしい。 短くなった時間に、急いでいたのだろう。 みんなの集まる食堂をざっと見渡して(自分の夫が)…
歳の差婚― nの父は、母より10歳以上年上であった。 当時母の通っていた女子高に、新任教師として父が赴任してきたのが 出会いのきっかけだったそう。 現在父は、脳梗塞後のリハビリ病院に入院中である。 母は、多少の不調はあるもののおおむね健康である…
リビドーほとばしる?入院中の父の様子を、妻であるnの母に言うことは なんとなく躊躇したのだけれど その場でショックを受けるより (帰ってくれという意味合いのことを言われ、nは若干悲しかったです…) 二段構えで、nが前ショックを与えておいた方がダ…
父が脳梗塞で倒れた。 数週間の治療の後、リハビリ病院へ移されたのが先日。 転院先での様子も気になり、この間は有給をもらって お見舞いに行ってきた。 とても明るい病院だった。 それは 新しい建物のせいなのか、 スタッフの爽やかさからくるものなのか、…
「膀胱のここの部分が膨らんでいるのが分かると思います。泌尿器科の先生が癌の印象です、と診断しているんですね。」 レーザーポインターで 患部の周りをぐるぐると指し示しながら担当医が言った。 きましたね…いやな予感は的中しましたね…。 でも余命三か…
父がリハビリ病院へ転院する前の週、 担当医から脳梗塞の経過と、偶然に見つかった膀胱の腫瘍について 詳しい説明があった。 母とnは指定の時間にナースステーションへ行くと、個室に通された。 いやな予感がした。 前回、担当医からの経過説明の時は、 ナー…
脳梗塞で倒れて以来、 病院のベッドで寝ているだけの生活を送っている父ですが 少しずつ動ける範囲も広がり、車椅子にも乗れるようになった。 柔らかいゼリー状のものなら、口から食べられるようにもなった。 そんな矢先、同病院内の泌尿器科の受診を勧めら…
nの父が脳梗塞で倒れてからおよそ3週間が経った。 母は毎日病院へ通っている。 救急で診てもらい即入院となってから、様々な思いが去来しているようだった。 感情の起伏が激しい。 妹とnは、ふつふつと湧き上がるやさぐれた?怒りに近い気持ちの高ぶりを …
先月、住んでいる自治体から旦那さん宛に 風疹の抗体検査票が届いた。 定期接種を受けていない世代に、旦那さんも当たっているのだそう。 期間内であれば無料で検査できるので 速やかに病院へ行ってもらい、抗体のチェックを受けてもらった。 程なくして自宅…
無くしちゃったから、新しいパンツ買いましょうかね? と聞いてみた。 「いや、自分で買うからいい。」とまたピシャリ。 買う時間なんて無いのに、どうするのだろうか。 旦那さんは 昔nからプレゼントされたパンツを活用するようだ。 人からもらった下着は(…
旦那さんがスポーツジムでパンツを無くした。 スポーツ用でお気に入りだったらしい。 しょんぼりしている。 更衣室にて なんでパンツを脱ぐような状況になるのか? とnが問うと、 「シャワーを浴びたからだよ。」 と至極まっとうな答えが返ってきた。 なる…
はなかっぱのおじいちゃん、はす次郎さん。 おばあちゃんのことを、名前 プラス ちゃん付け で呼んでいる。 「かすみちゃん。」 子ども向けのアニメに出てくるおじいちゃんが、連れ合いを呼ぶときは 「おーい。」「おまえ。」もしくは 「ばあさん。」や「お…
そんな旦那さんと長女の会話を横で聞いていた次男は ここ数日、旦那さんに冷たい。 旦那さん「仕上げ歯磨きしようか。」 次男「ヤダ!パパはヤダ!」 旦那さん「ご本読んであげよう。」 次男「ヤダ!ママがいい。」 なんで嫌なの?と旦那さんが聞くと 答えて…
先日nの誕生日があった。 旦那さんは、フルーツババロアを買ってきてくれた。 とりわけ生クリームが苦手な妻と、 ケーキが食べられる!というワクワクの子供たち、 この相反する二者の要望を ババロアは見事にクリアしていた、 ように思われた。 子どもたち…
「なんでパパと結婚したの?」 次男が直球の質問を投げてきた。 子どもは不思議に思うのだろう。 なんで〇〇君のパパでも、 〇〇ちゃんのパパでもなく、パパなんだろう?と。 そこに他意はない。 「結構です!っておことわりする、つよい気持も理由もなかっ…