危うし正妻ポジション
実年齢より若く見られることに
喜びと美への自信を見出す方も世の中多いと思いますが
nの母に限っては、ちょっと様相が違う。
脳梗塞をやった父は、先日膀胱がんの手術を受けた。
入院当日。
悪天候であったため付き添いの母は、濡れても構わない
スポーツウェア―を着たそうな。
両手があくように、背中にはジム用のリュックサックを背負い、
(自分の傘は差せないので)キャップをかぶった。
父に傘をさしかけながら手を引いて、タクシーを拾う。
運転手さんは、
母のことを完全に勘違いしていたようだった。
「優しいお嬢さんですねぇ。」
スポーツウェアを着ていると年齢が分からなくなりますよね、と
付け加えながら、母がやんわり訂正すると、
「へぇ!てっきりお嬢さんかと思いましたよ!」
病院の入院手続き窓口にて
受付の方に患者との家族関係を聞かれた際、
個人的な感想を込めた、疑いの目?を向けられたという。
「失礼ですがお連れの方の、患者さんとのご関係は?」
「家内です。」
「ええっ?奥様ですか?」
「はい、妻です。」
「そうでしたか…
(少しの間)そうなんですね…
(さらに少しの間)
(じゃ後妻さんね)」
これほどまでに
(正)妻ポジションを疑われる母…。