neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

夜深し隣は何をする人ぞ1/2

課長や部長くらいの年齢の上司が、会社の健康診断の前後や、飲み会の席などで

高さを競い合いがちな、血糖値。

 

父は2年前に脳梗塞をやって以来、定期通院している。

先月末の検査で、血糖値が異常な数値をはじき出したそうな。

 

翌日、即入院となった。

正常値に戻すための治療入院である。

 

そしてこの間退院した。母とnが病院へお迎えに行く。

 

コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、入院中の面会は一切できなかった。

 母とnは、家まで待ち切れず

タクシー乗り場で入院中の様子を尋ねた。

 

「8床部屋に5人の患者がいて(自分は)

真ん中のベットだったから、ずっと落ち着けなかったよ。

右隣の人が、特に重症な感じだったなぁ。自分と同い年くらいだったかな。」

 

いつになく饒舌な父、

特に聞いていなかったが、昨晩の出来事を語り始めた。

 

「なんでも右隣の人は、昨夜大変そうだったんだよ。

深夜に、看護師が大きな装置やらコードのついた器具やらを慌ただしく持ってきてさ。

 

それで、医者が両手に大きな吸盤みたいなものを持って、その人の胸に

押し当ててたんだよね。数を数えながらね。」

 

あぁ…それはもしや…。

 

「奥さんも来てたんだよ。防護服みたいなの着ててさ。

 

コロナでも面会できるのだろうか?」

 

 

あぁ、それは…おそらく最期の…

 

 

父はごく普通の口調で、さらっと話していた。

 

 

状況をあまり把握しきれていない人の話は、いろいろな意味で

 

あな おそろしや!

いと むくつけし!