撒き餌と配達
とある週末、子どもたちとの散歩の途中に
公園のベンチに寄った。
ひと休みしながら水分補給をしていると「おやつを食べたい。」と次男。
n、リュックからおもむろにりんごパイを取り出す。
アンチ甘党の妹が「これは甘さ控えめでウマいよ」とお裾分けしてくれたお菓子である。
長女、長男、次男、と大人のnの4人が、むしゃむしゃりんごパイを頬張っていると
どこからともなくスズメが集まってきた。
都会のスズメは、人懐っこい。
私たちの座っているベンチの、隣のベンチに飛んで来た。
…か、かわいい…。
おはぎのようにまん丸なスズメが、手を延ばせば
触れられそうな位置までに、近づいてきている。
nは食べていたパイ生地を細かくちぎって、隣ベンチの手前の端へ置いてみた。
おはぎ丸は一旦飛び去り、また戻ってきた。
そしてnの置いたパイを、ついばんだ。
…おぉ、食べた!
おはぎ丸がパイを食べる愛らしい様子を、
子どもたちとnは、ほのぼのした気持ちで眺める。
和む。。。
「もっと置きパイしてみよう!」と長女。
用心深いとされるスズメへの餌は、
人から離れた所にそっと置くのが、良いでしょう。
新型のウィルスに用心しているヒトへのお届け物も、
人から離れた所にそっと置くのが、良いでしょう。
スズメへの撒き餌と、最近の運送会社の配達スタイルに
似通った共通点を見出しました。