neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

胸キュン!対象は…人じゃない2/2

近所の友人と、子供服の交換をしている。
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ただ今、保育園年中さんの次男

保育園は、お着替え回数が多い。
よって服の枚数がものをいう。


友人のお兄ちゃんのお下がりを頂いた次の日から、早速着せた。


降園時。
近所を歩いていたら、服交換の友人に会った。

友人は
めざとく次男が着ている服に気付く。

「あ!着てくれたのね~。このポロシャツ、二枚買いしたわ。お気に入りで。
家族旅行にも着ていって、ホテルに見事脱ぎ忘れて取りに戻ったのよね~。」と、

懐かしいエピソード話を披露してくれた。



一方、友人の妹ちゃん。
地元で見かけると、たいがいは長女のお下がりを着ている。


「あっ、着てくれてる♪」
嬉しいと同時に、たまらなく懐かしい。


「この服を着ていた頃は…(長女は)こうだったなぁ、あぁだったなぁ…。」
当時を思い出すのである。


自分の子供が着ていた服を、また身近な誰かが着てくれると

過ぎ去った育児の思い出がよみがえる。



もし相手の方がお下がりを了承済みであれば
”近所の年下の子にお譲りする” がとてもオススメです。



胸キュン、しますよ。

胸キュン!対象は…人じゃない1/2

子供服。

成長めざましい子供たちにとって、去年の服は
基本的に「これ、き~つ~い~」である。


我が家の場合、性別が混合編成なので
長女の服は、ワンシーズンしか着ないこととなる。


下二人の長男次男には、お下がりができず
とても不経済である。



近所の友達の一人に、
お兄ちゃん&妹という、兄妹きょうだいがいる。


その妹ちゃんに、長女の服を差し上げている。

比較的きれいな状態の服
もしくは
着ることもなくサイズアウトしてしまった服である。


一方で、友人のお兄ちゃんからのお下がりを
我が家の長男、次男が着ている。



子供服の交換である。


子供服を買う財力と、購買意欲はあっても
買いに行く手間や、ネット検索する時間が見いだせない、お忙しい母たち。


双方がwin-winな物々交換には、

思わぬ副産物もついてくるのであった。

雨ニモ負ケナイ理想の人

今年初めに持ち上がった
新規採用のお話。

忙しさに紛れて、みんな忘れかけていた。

冬が終わり、春が来て、夏を迎えようとしている今の今までとん挫していた。


このたび社長さんのタイミングで、採用に向けて動き始めた。



先日は、同じチームの社員で
お願いしたい(補佐してもらいたい)仕事の内容と、
「こういう方だったらいいな・・・」という希望の人材も話し合った。


仕事内容は、直ぐに決まった。
希望の人材の話し合いは、白熱した。



「採用前から
あれこれ細かく指定すると人が来ないんじゃないか?」という全員一致の意見で、

シンプルに
”単純作業が苦にならない人”とした。


しかしながら
これまでに短期間でわが社を去っていった方たちとの
様々な出来事を思い出すにつけ

もう少し要望を加えた方がいい、ということになった。



「静かなオフィスでも平気な方がいいですね。」

「周りと協調してやっていける方がいいですよね、小さな集団なので。」

「なにぶん穏やかな方がいいですね。」


「それから。英語アレルギーの方だと、この仕事は辛いかも知れないですね。」

「かといって英語使えるぞ!という意気込みで来られると、物足りなく感じますよね。」


「あと年齢は、私たちぐらいだとお互いに
やりやすいですかね。」

「私たちの年齢だったら
社会人経歴はあるはずなので、自分の仕事の流儀
みたいなのが出来上がってますよね。」

「教えやすい方がいいですかね。」

「かつ。教えたことを素直に守って、やり遂げてくれる方がいいですね。」


まとめると。

単純作業が苦にならず、
静かなオフィスでも平気で、
周りの人と強調でき、

穏やかで、
英語アレルギーはなく、
かといって英語使える気満々ではなく、

年齢は私たち位で、
教えやすく、
教えられたことを素直に守ってやり遂げてくれる、


そういう方を、私たちは 求む。

安定感のある男

n、自分自身を表彰して(?)電子ピアノを買った。

〝ご褒美は、盛大に。〟


値の張るお買い物の前には、

「あの…買いたいものがあるの…」と旦那さまに可愛らしくおねだりする妻

が彼の妄想上では、あるべきnの姿らしいですが


実際は…まこと残念なありさまです。


購入の数日前。
妻は、口頭ではなくLINEで
旦那さんに報告を入れる。まるで仕事のように。


「何月何日に、電子ピアノが届く。モデルは下記のリンク参照。品番はこれこれ。

以下の予定を確認されたし。
異議ある場合は、何日までに要返信。


何月何日の夜
家具の移動。手伝い不要。

何月何日の午前
ピアノ到着。配達は設置込み。手伝い不要。

何月何日の夜
不用家具のゴミ出し。粗大ゴミシール購入済。【要手伝い】
一人では持ち上げられなかった。

以上。」



彼の妄想上の可愛らしい妻 とやらが
脆くも崩れ去って、はや数年。


未だに儚げで頼りなさげな妻像を、
nにときどき求める旦那さん。


事実、最も頼りがいありそうな
ドスコイ系母ちゃんに進化を遂げたというのに


彼は現実が見えていない…。
彼こそ、イリュージョンを見ているのではなかろうか…。
(イリュージョン返し↓)
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旦那さんの、変わらぬ安定した思い込みに
nは深く感謝いたします。




お誕生日、おめでとう。

百人一首 おまけ

二人のやり取りには、続きがある。

行成さんも、清少納言さんの和歌を受けて
こんな和歌を返している。


逢坂は 人越えやすき 関なれば
鶏鳴かぬにも 開けて待つとか


「逢坂の関は、今では廃止されて通行自由。
特に鶏が鳴かなくても、関を開けて
人を待っているとか…

もしやあなたも、そうなんじゃないですかぁ?」



きわどい。

きわどいが、ほとばしる才気に拍手喝采である。



清少納言さんは、その歌を
お仕えしている定子に献上したそうな。


「私の思いやりで、人目に触れさせないようにしておきましたよ。」


「あれが人目に触れたら、どんなにつらいことか。」



百人一首は、初め
かるたではなかったそうです。


江戸時代に、かるたになり
以降およそ400年もの間、人目に触れられ続け

そして現代人の私たちまでも
学校で暗唱するように教えられ


大々的に
多くの人の知るところとなっている。

百人一首5/5

たまたま
旦那さんの蔵書にあった一冊を読んでいたら

百人一首に収められている、清少納言の和歌に出くわした。


山本 淳子著 「源氏物語の時代」を参考に
和歌が誕生するまでの背景を
追ってみる。


その歌は
藤原行成という人物とのやりとりの中で生まれた。


行成さんは側近。
当時の帝である一条天皇に仕えていた。

清少納言さんは女房。
一条天皇の妻、定子に仕えていた。


行成さんと清少納言さんは
一条天皇を介して、宮中に勤める側近と女房という関係であった。


とある夜。
行成さんは清少納言さんとおしゃべりをしていたのですが
都合で真夜中に帰っていった。


翌朝、彼は詫び状をよこす。
「昨夜は鶏の声に急き立てられて失礼しました。」


漢文の教養深い清少納言さんは、中国の史記を思い出す。

「夜の鶏と言えば、孟嘗君 もうしょうくん ね。」


すると行成さんは、こう返した。

「たしかに孟嘗君が秦を脱出するとき、鶏の鳴き声を真似て
函谷関 かんこくかん の門を開けさせましたね。

しかし
昨夜の関所は、函谷関ではありません。
あなたと私の、関所、です。」


そんな冗談を受けて返した和歌が、

現在の百人一首に載っている
前述の歌である。



夜をこめて
鶏のそら音は はかると
よに逢坂の 関は許さじ



夜更けに鶏の鳴き真似をしてみせても
私の恋の関所は、ガードが固いわよ。




25年来の謎が解けた。


平々凡々に暮らす当時のティーンに、

そこまでの深読みはできまい。

百人一首4/5

中でも当時、一番謎だった歌は
清少納言の一首


よをこめて 鶏のそらねは はかると
よにあふさかの 関はゆるさじ


であった。


当時中学生のnは、
現代訳を読んでも、さっぱり分からなかった。


(中国の故事にならって)鶏の鳴き声をまねてだまそうとしても
逢坂の関は、通さないのですよ。


… ?

なぜ、おおさかの関所?

春野の野原とか、月夜とか、もみじ、とかなら
歌のモチーフとして詠み込まれても分かるのだけど・・・。



歌の背景と、
メタファーが隠されていたことを知ったのは、


もっと後
大人になってからだった。


実は
つい最近知ったのであった。