食いしん坊と社会派
小学校へ通う長男のクラスでは、朝の会に1分スピーチをやっている。
その日の日直さんが決まったお題に沿って、みんなの前で1分のスピーチをするらしい。
今月のテーマは、「最近気になっていること」
このお題でのトップバッターは、長男であった。
席替えをして、たまたま一番手になってしまったらしい。
ところで、長男は偏食である。偏食さんの好物ストライクゾーンは、狭い。
その狭いゾーン内にハマる好物の一つに、秋刀魚があった。
ここ数年値上がりを続けているので、旬の時期でも我が家の食卓には
秋刀魚の登場回数が減った。
自分の好物が食べられない、という由々しき事態に鑑み
長男は、秋刀魚の値段が上がっていることをスピーチの話題に選んだ。
どうして秋刀魚の値段が上がったのか、それは獲りにくくなったからではないか?
どうして獲りにくくなったかと言うと、地球の温暖化が原因ではないか?
温かくなると潮の流れが変わって、日本に泳いで来なくなったのではないか?
事実と自分の考察を混ぜて発表したのだそう。
次の日以降、朝の1分スピーチでは
布のマスクが大量に倉庫で眠っていることや、阿蘇山の噴火のこと、
京王線の殺傷事件のことや、沖縄や小笠原諸島に流れ着いた軽石のこと、などなど
時事ネタが、次々と発表されたそうな。
長男は小学四年生です。
食いしん坊とは違い、級友たちは社会派です。