大人の味
ごく普通の家庭人が
非常に限られた時間で、焦りながら調理をすると
どうなるか。
お湯が、
揚げ油が、
お鍋やフライパンが、十分に熱されていなくて
失敗。
三つしかない調理工程を、一つの工程に無理やりまとめて
失敗。
味付けを、勢いでほどこして
失敗。
先日、夕飯に長男の好物である牛丼を作ったが
味付けの失敗をやらかした。
長男は、食べ物の好みの幅が狭い。
食には(グルメではない方向に)こだわりがある。
「せっかく美味しいお肉なのにさ、マズい料理にしないでよ!」
怒りに近い感情だったのであろう。
目にうっすら涙がたまっている。お肉への執念を感じる。
「ママの料理は、味が薄いんだよ!」
…その通り。
末っ子が7歳になった今も
幼児食用の味付けを念頭において、調理することが多い。
大人の味へアップデートして当然いい頃だろうに、
なぜ薄味への堅固な姿勢を崩さないのか。
濃い味への警戒心が、解けないことがおもな理由。。。