壮大な?実証実験
妹がけっこう慌てふためいた様子で、連絡をしてきた。
「生理の周期がここ最近20日くらいなんだけど、お姉ちゃんは
どれくらいで来てる?」
去年に姉は、同じような話題を妹に振っていた。
当時の彼女には関係なかったので、すっかり忘れていたようだった。
一定の年齢がくると、周期が早まることはよくありますよ
老化による卵巣機能の低下ですよ という
ゆるぎない事実を再度、こっそり教えてあげた。
妹は「これが寄る年波かぁ~怖いなぁ~。」と恐れおののいていた。
卵巣に限らず、身体のあらゆる機能が低下していくことにより、
日常の思考や動作にも不都合や不具合が生じてくることは、
長年生きていれば自然なことである。
問題は、それをどう捉えるか、である。
昔は出来たことが徐々に出来なくなっていく自分に慣れ、
不自由さや不便さにも慣れていくことが、
心穏やかな老人生活?を送る鍵ではないかと、中年のnは考えている。
超高齢社会を突き進むこの国で、nの考える来るべき老いへの心がまえは
トンチンカンなのか、まあまあ当たっているのか、
これからの人生の中で、ゆっくり実証していきたい。