4月
第一週
日本にエイプリルフールが根付かない理由。
―新年度の初日だから。
初対面の人に、たわいもない嘘は…
ハイなコメディセンスが備わっていない限り
そう簡単につけるものではない。
第二週
妹の勤める会社は、月末まで出社禁止になった。
緊急事態宣言を前に、全社員がテレワークに切り替えるのだそう。
テレワーク中
妹は会社の電話アナウンスの吹込みを頼まれたらしい。
休業中を知らせるアナウンスを日本語で流した後、英語版も流すのだそうで、
英語版の吹込みをお願いされたようだった。
予定では数週間だけ流すアナウンスなので、プロの方には
頼まないとのことらしい。
部長「そういえば〇〇さん(妹の名前)って、留学してたんですよね?
英語アナウンスの吹込み、宜しくお願いしますよ。」
妹「私でいいんですか?
…なるほど…やりたいという方が誰もいらっしゃらないんですね…
分かりました。」
ということで、引き受けたようだ。
妹「ところで最後に、”○○がお送りしました~”とか私の名前も入れるんですか?」
上司「いや、名前は吹き込まないでください。ラジオのパーソナリティーじゃないんで。」
妹「ついでにドイツ語も吹き込みましょうか?」
上司「ドイツ語はいらないです。」
吹き込んだ後。
上司「◯◯さん(妹の名)、アナウンスどうもありがとう。落ち着いた低音の声で
とてもよかったですよ。」
妹「はい、ありがとうございます。」(さらに低音で答える)
上司「声、わざと低くしてますよね?」
妹「いいえ。いつもの声です。」(高音で答える)
…
妹は、今春に異動してきた
あまり自分と年齢差のない上司と
円滑なコミュニケーションが取れているもよう。
第三週
朝食を食べている時に、次男が聞いてきた。
「今日、ほいくえん?」
先月頭に、保育園は卒業しましたよ。
今月頭に、小学校に入学しましたよ。
でも…
保育園は、最終日を除いて三週間ほど休んでいたし、
小学校は、入学式の日以降は行っていない。
自分の置かれている状況がよく掴めないのも、納得する。
第四週
子どもたちの運動不足を解消するため、長女、長男、次男とnは
ランニングに出た。
3時。
次男はまだ保育園の腹時計で動いているので、お腹が空く。
長女、長男も走ってお腹が空いたようだ。
急遽おやつを食べることにした。
緑道沿いの喫煙所?休憩所?のようなところに大きな石があった。その上に座って食べることにした。
「石の上にも三人 っていうよ。みんな、この石の上に集まって!」
と長男。
大きな一枚岩の上に、
三人(小6、小3、小1)が固まっておやつを食べる。
石の上に三人が並んでおやつを食べるのも、あと三年は続かないだろう。。。