醍醐味を味わうには…
この季節
一晩に最低二回は、起きる。
長女長男次男は
寝ているうちに掛け布団を全部蹴っ飛ばしてしまう。
夜中に三人の布団を掛け直す作業をしているのであった。
だが。悲しいかな
母の思いやりと慈しみの行為も、
明け方には徒労に終わったことを知る。
長女以外の長男次男は、
またもや布団をはいで、全然かぶっていないのであった。
本人たちも、さすがに寒いらしい。
体をくの字に縮こませたり、お団子のように丸くなったりして、
できるだけ空気に触れる体表面積を小さくしょうと試みる姿勢をとっていた。
寝ている間にも自然と寒さ対策がなされている。
ならば掛け布団をかぶれば、一気に解決するだろうに?
授乳期が終わってもなお
まだ夜中に連続した睡眠がとれないという、、、
子育ての醍醐味―
必死で真っ最中の人には、味わうことができない。