neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

11月

第一週

コロナの前から在宅勤務が基本のnですが、時々出社することもある。

 

その日は、出勤日であった。

朝。ママチャリで、久しぶりに通勤路を通る。

 

件の団地を抜けていく。

団地に植えられた樹木の紅葉を見るのが、この季節の

ひそかな楽しみであった。

今年は11月の上旬で、風が吹くたびにハラハラと散っていた。

 

その下を朝早くから、せっせとお掃除している方がいる。

緑色の作業服を着た(おそらく団地専属の)お掃除隊のおじいさん。

 

初冬の通勤風景であった。

 

掃いても掃いても、散り落ちてくる葉っぱと戦う

おじいさん。

 

不滅の落ち葉。

 

 

 

  

第二週

今まで聞いたことのない言葉を日々耳にする子供たち。

チャレンジ精神旺盛な彼らは、恐れることなく新しい言葉を

堂々と使う。

 

しかしながら

正しく発音できない、使う場面がどこかおかしい、といった

子供らしい間違えで、大人たちを笑かしてくれる。

 

小学三年生になる長男は、新しく耳にした言葉を

正しく言えないことが、多々ある。

 

とある日の夕飯後。

長男が

姉、弟を前にして、椅子の上に立ち重々しい口調で

高らかに?宣言していた。

 

「うちは、カントリックではない。」

 

右手を肩の高さくらいにあげて、手の平を表に見せている。

このポージングは、いったいどこから着想を得たのか。

 

姉と弟は「???」

 

横で聞いていたnも

カントリックとは、…カントリーマームのことか?? と

心の中でつぶやく。

 

長男に確認すると、お菓子じゃないという。

 

「うちはカントリックじゃないよね、ママ?クリスマスは、ちゃんとお祝いするよね?」

 

 

田舎風?カトリックでも、プロテスタントでも、どんな宗派でもお構いなく、

日本人はお祝いしますので、ご安心を。

 

 

 

 

第三週

長男の謎発言「カントリック」からの翌日、クリスマス飾りを出した。

 

去年仕舞ったいつもの箱の中から、クリスマス飾りを

ゴソゴソと取り出す。

 

会社の昼休みの時間を使って作り上げた、フェルトのオーナメント。

リースやトナカイ、キャンディーケーンなど、クリスマスのモチーフを

緑や赤の布地に縫い付けた。

 

オーナメント、無残にもシワシワになって出てきた。

このしわは深い。

 

クリスマス飾りを取り出しているうちに、一つ、見慣れないオレンジ色の袋を

見つけた。

 

「これは…何だっけかな?」

 

ハロウィン飾りだった。

この重いジャックオランタンが、柔らかいフェルトを

一年間、押し入れの中で圧迫し、シワシワにさせたのだな。

(自分の仕舞い方が雑だっただけ…)

 

在宅勤務にも慣れて、弾みがついてきた昨秋、気まぐれに

ハロウィン飾りを買ったのであった。

 

クリスマスの箱とごちゃまぜにして仕舞ったのであった。

まだ馴染みがない故、その存在をすっかり忘れていた。

 

 

今から11か月後、

果たしてハロウィン飾りを、しかるべき時期に取り出して

飾り付けることができるのか。

 

 

 

 

第四週

寒さが一段と増してきた。

寒くなると、トイレも近くなる。

 

とある休日。

家のソファーで長女、長男、次男がくつろいでいた。

 

次男が急にズボンを脱ぎだした。ついでにパンツも脱ぎだした。

トイレに行くのかな?と思いきや、隣の部屋へ引っ込んだ。

 

そして新しいパンツを持ってきて、おもむろにはく。

そして何事もなかったかのように、ズボンをはいて姉兄の隣に座った。

 

一連の怪しい行動をみて、nが尋ねる。

「もしやkちゃん、おしっこ もれたろうでは?」

 

「もれたろうではない!」と怒って即答する次男。

 

「きあいを入れなおすために、新しいパンツにはきかえたの!」

 

 

言い訳が、小1ともなるとじゃっかん進歩する。

 

だが、むじゅんも多い。