手で押したからといって1/2
家のゴミ箱が壊れた。
下に付いているペダル部分を足で踏むと、蓋が開くタイプの
ゴミ箱である。
ごく普通の家庭用ゴミ箱ではあるが、nには思い出の品であった。
会社のみなさんが
結婚祝いに贈ってくれたものだからだ。
「え、ごみ箱でいいの?」
「もっと違うもの(生活感あふれていないもの)でも、いいんだよ?」
と先輩方に言われるも
とにかく当時は緊急に必要であったため、頑固にも
ごみ箱でゴリ押ししたのであった。
若干戸惑った先輩&同僚たちは、二つセットでプレゼントしてくれた。
一つはゴミ用、もう一つはリサイクル用にと。
自宅に届いた時には嬉しさのあまり
会社へごみ箱の写メ(要らない…)を送り、
「みなさんのお陰で、無臭な夏が過ごせそうです!」と連絡した。