にっぽん今話2/3
家に帰った長男次男は、
となりの公園で拾ったコインのことを長女に報告しました。
見つけてきた品は、まず親分に献上する−
まるで盗賊団の手下のようです。
「親分。こんなものが手に入りましたぜ。」
「おおぅ、どーれ。」
とは、言っていない。
長女「なぁに、これ。お金かな?
ちがう。これは…銀貨?でも軽いなあ。
コインにアルファベットが書いてある。。。」
親分…それはガチャガチャのコインの類ではないでしょうかね?
母、手下その三。
長女「もしかして。外国の小銭かも!」
長男次男「外国の小銭かぁ〜。」
3人は、まだ見ぬどこかの外国に思いを馳せるように、
遠い目で
くうを見つめているのでありました。
つ づ く。
漢字かな混じり文2/2
薦めてくれた隣の席の子も、nも
その恐るべき児童書で感想文を書いて、先生に提出した
と思う。
後ろの席の子も同じ本で、宿題の感想文を書いた。
その子が
先生から返ってきたノートを私たちに見せてくれた。
自分が先生からもらったコメントは全く覚えていないが、
その子へ書いたコメントは今でも覚えている。
「こわそうな話ですね。
ぼくは最初、題名を
〝ランドセル はま女(おんな)〟かと思いましたよ。」
小学四年生で「魔」は、まだ習わない。
習った漢字のみで書くと、
〝ランドセルはま女〟となる。
大人になったnは、こう突っ込みたい。
先生は「魔女」より「はま女」の方が、ご興味ありますよね。
余談ですが。
当時の後ろの席だった子は、ここで登場している親友です。
漢字かな混じり文1/2
「ランドセルは魔女」という児童書がある。
nが今の長女と同い年の時に読んだ。
隣の席の子が薦めてくれたからである。
当時、小学四年生のnは震え上がった。そして震え上がりながら
後ろの席の子に薦めた。
その時の担任の先生は、
「読書ノート」という宿題を出していたように思う。
好きな本を選んで、読み終わったらノートに感想を書いて提出する、という
個人のペースで進める宿題であった。
フチンシ
長女は学校で、科学クラブに入っている。
月一のペースでゆるく活動しているそのクラブ、
毎月なかなか面白い作品を作って持って帰ってくる。
ブーメラン、やじろべぇ、スライム、アイスキャンディー…。
今回は何をやったのかと尋ねると
〝フチンシ〟を作った、とのこと。
はて、フチンシとは…
浮沈子であった。
自分で作って学べるおもちゃである。
大人が科学への興味の入り口を提案してあげても
子供は、必ずしも思う通りには反応しないもの。
「この硬いペットボトルが欲しくて、炭酸飲料を買いに行ったよね。
またサイダー飲みたいな!」
長女としては
フランスが生んだ、早熟の天才よりも
シュワシュワの砂糖水の方に
ご執心のようだ 。
音楽会と育児の軌跡2/2
今年は…
全学年の演奏を鑑賞することができた。
未就学児の次男5歳、今年はつるむ相手もおらず
わりと大人しくしていた。
絶妙なタイミングでトイレ要求もしてこなくなった。
膀胱も成長したもよう。
6年生の平和を希求するテーマの歌には、
多くの親御さんが感動して涙しておられました。
nもうるうるしました。
ようやく落ち着いて音楽を鑑賞できるようになった喜びを
一人で噛みしめる…。
音楽会と育児の軌跡1/2
先日は長女と長男の小学校で、秋の音楽会があった。
音楽会、展覧会、学芸会の3つの催しが順番に開催される。
前回の音楽会は3年前、長女が一年生であった。
やんちゃ盛りの長男4歳と、
ちょろちょろ盛りの次男1歳を連れて見に行きましたが、
当然カオスでございました。
長男は、早くも飽きて騒ぎ出し、
次男は、てくてくと好き勝手な方向に歩き出す。
長女の出番の直前で、長男が「トイレ!」
肝心の歌と演奏は、
体育館外の男子トイレから
かすーかに聴いた程度で終わりました。
ワンオペ育児の母親がどこかに出かけると、
こういった疑問が湧き上がる。
「自分はいったい何をしに、ここへ来たのか?」