フチンシ
長女は学校で、科学クラブに入っている。
月一のペースでゆるく活動しているそのクラブ、
毎月なかなか面白い作品を作って持って帰ってくる。
ブーメラン、やじろべぇ、スライム、アイスキャンディー…。
今回は何をやったのかと尋ねると
〝フチンシ〟を作った、とのこと。
はて、フチンシとは…
浮沈子であった。
自分で作って学べるおもちゃである。
大人が科学への興味の入り口を提案してあげても
子供は、必ずしも思う通りには反応しないもの。
「この硬いペットボトルが欲しくて、炭酸飲料を買いに行ったよね。
またサイダー飲みたいな!」
長女としては
フランスが生んだ、早熟の天才よりも
シュワシュワの砂糖水の方に
ご執心のようだ 。