neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

夏の寝具の役割とは…?

早朝。
掛け布団は、部屋のはじっこへ追いやられている。


子供たちは、誰も布団の上で寝ていない。


長女は
畳の上に進出している。


長男も
同じく畳進出し 、窓の方にへばりついている。
カーテンを掛け布団としてかぶっている。


次男は
畳からも飛び出し、キッチンの床の上で寝ている。
フローリングは冷たくて気持ちいいようだ。この際、固さは気にならないらしい。




夏の寝具は、子ども達に
「これから眠りますよ」という入眠の合図を送る以外


本来の役割を…果たしていない?

7月

第一週
梅雨が早く明けたので、今年の七夕は、
多分晴れる。

七夕のお祝いメニューを練った。


“天の川を素麺で表現”
“輪切りのオクラは、お星様に”

小さな子供を持つ主婦界では、鉄板である。


我が家の場合、長男は
オクラなんて食べやしないだろう。

人参を型抜きで星形に抜いてはどうか、とあれこれ計画していた。


当日。たまった雑事と家事に追われ
七夕素麺のことなどすっかり忘れて、子どもたちが大好きな
ミートソースパスタを作る。



天の川が、血の海です!



第二週
会社で採用面接が始まった。

同僚たちは、どんな応募者が来ているのか気になる。
面接担当の同僚がデスクに戻ってくるなり、質問攻めにする。

近い将来、一緒に働く仲間になるのであるから
前のめりになるのも当然であった。


「どんな人でしたでしょうか?」

「会話の間の取り方は、おかしくなかったですか?」

「ちゃんと目を見て、話してましたか?」

「怪しげな雰囲気はなかったでしたか?」

「独りよがりなこと、しゃべったりしてませんでしたか?」

「会話のキャッチボールは、正しくできてましたか?」



どうもみなさん、質問がおかしい。


意思の疎通があまり得意でない人が応募してくる、
というこの業界の傾向を、よく知っているからです。



第三週
小学生組の長女と長男は、夏休みに入った。

働く母、思う。


「夏休み、長い!!」




第四週
先輩がご退職された。

この日を迎えるまで、私たち女子社員は
先輩お気に入りのレストランを巡った。

退職したらもう行けなくなる、ということで
最後の晩餐、ではなく、最後の昼餐 であった。


平素は慎ましく持参弁当を頂く私たちにとって
めくるめくランチ会は、特別な思い出となった。


送別会幹事の同僚とnは、

退職祝いの品をネットで物色し、
送別会のお店を夢見心地で選び、
花屋さんでは何色のブーケにするかと迷い、
文房具屋さんではカラフルな色紙を前にまた迷った。

色紙は、ハラハラするタイミングでみなさんに回す。


「今○○先輩がトイレに立った。その隙に色紙渡す!バレないように書いて!!」

「書いたよ!!お隣へ回しとく!」

「あっ、戻ってきた!隠して!!」


みんなの思いが詰まった、いい色紙が出来上がった。



送別会の数日前。
長男が腹痛を訴える。


働く母、大事な日の前に
子供が体調を崩すというパターンは、これまで幾度となく経験してきたが、

今回ばかりは
怒りに似た疑問が沸き上がる。


「なぜ、このタイミングでなのかっ!」


嫌がらせとしか思えん…。

最近うけた面接について5/5

面接の日は
普段には無い、心と気の 程よい張り を経験し、
少々興奮ぎみであった。


夜。
いつもなら子供たちを寝かしつけしているうちに、
自分も寝落ちしてしまうのが常だが


目は、らんらんとする。布団から起き出した。



自分のスキル不足を感じたら、忘れないうちに
行動、行動。



電話に出て分かったこと―
英語会話の回路が、不通になっていた。


使わないと忘れる、という語学の鉄則すら
忘れていた。


この先、留学のチャンスも
海外駐在や移住の可能性もほぼない人は、どのように勉強するか?


コツコツ聴いて話して、回路の再構築に努めるしかない。



ラジオのビジネス英会話のテキストを
速攻で買う。


このように
深夜の行動は、勢いづきやすい。

最近うけた面接について4/5

走り書きのメモを清書し
社長さんに手渡すと、封筒を差し出してきた。


「これは、些少ですがお礼です。」


「は、はぃ。」
はてなはてなはてな…??


謝礼が出るということは…就職面接の一環ではない?
この会社、
面接で謝礼が支払われるシステムなの?

優雅!


それにしても問題は、

ここは有り難くいただくべきなのか。
それとも辞退するのが礼儀なのか。


辞退するとしたら、
〝武士は食わねど高楊枝〟精神?

でも今は、武士が活躍している時代じゃない…。



迷った末、結局頂きました。



仕事がデキる人の理由:
不採用だった時、気を悪くせずお断りができるように。


生活がアップアップな人の理由:
子どもの習い事のお月謝代に、お札があと一枚足りなかったので。

最近うけた面接について3/5

Hello, this is XX company.
May I help you?



メモを取りながら、詳細を聞く。

今までの不勉強を呪った。
…悲しいかな、言葉が出てこない。


お電話の主は、名乗った。
こちらの名前も聞いている。

名乗るしかない。


来日したら貴社へすぐに伺うが
その時、あなたはいるか?と聞いている。


ふとブラックジョークが思い浮かぶ。


「それは、社長次第です。
そもそもわたくしは、ここのスタッフではありません。

今、就職面接の最中ですので。」

最近うけた面接について2/5

「電話で用件を聞いてくれたら、誠に有り難いのですが。」

必須の採用試験だったら
有無を言わさない命令口調でもおかしくないものだが
こちらに選択の余地がありそうな雰囲気である。
そして、ひたすら低姿勢であった。


フル回転で考える。(普段は低速回転をしております)


そもそも
社員のフリして出ていいのか?

商品の知識も、その業界の知識も、乏しい。
というか、無い。

業務上知り得るであろう機密は、この場合どのように保持すべきか…。


しかし、これまでのお話を総合すると

海外からのお問い合わせの電話やメールに
とてもお困りのようである。



さあ、どうする、n?!

最近うけた面接について1/5

先日、小学校の保護者会があったので会社を休んだが

その前に面接を組み込んだ。転職の面接である。

 

会社では応募者の履歴書を見ているが、

今度は履歴書を見られる立場である。

 

 

 

面接の前に、その会社からのメールを読み返す。

 

リクルートスーツNG。

 

服に迷う。

「何、着ていこう…?」

 

昔はデート前だが、今は面接前。

結局、ビジネスカジュアル路線で臨んだ。

 

 

久しくなかった、緊張感を味わう。

(普段は緩みっぱなしの生活を送っております)

 

玄関のドアをノック、緊張はマックス。

 

 

社長さん御自らが、笑顔で出迎えて下さった。

 

「さ、どうぞ。」nに椅子を勧める。

しかしご自身は立っていた。

 

「私はこの姿勢でやりますね。」

 

「はい。」私も立った方がいいのだろうか。

 

 

「いやー素晴らしいご経歴で。」

nの履歴書をくりながら、こちらを見て頷いている。

 

どこをどう以て素晴らしいのか、実力以上に評価される。

 

 

質疑、応答、質疑、応答と逆質問、

それから世間話?を挟み

 

面接は和やかに進んだ。

 

不意に

鋭い問いが飛んできた。

 

「あともう少しで海外から電話がかかってくる予定なのですが、

 

もし可能なら出てくれませんか?」

 

 

「はい…。」

はてなはてなはてな…???

 

 

これは相手を油断させた上での、

採用試験の一種なのか…?!