neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

7月

第一週
梅雨が早く明けたので、今年の七夕は、
多分晴れる。

七夕のお祝いメニューを練った。


“天の川を素麺で表現”
“輪切りのオクラは、お星様に”

小さな子供を持つ主婦界では、鉄板である。


我が家の場合、長男は
オクラなんて食べやしないだろう。

人参を型抜きで星形に抜いてはどうか、とあれこれ計画していた。


当日。たまった雑事と家事に追われ
七夕素麺のことなどすっかり忘れて、子どもたちが大好きな
ミートソースパスタを作る。



天の川が、血の海です!



第二週
会社で採用面接が始まった。

同僚たちは、どんな応募者が来ているのか気になる。
面接担当の同僚がデスクに戻ってくるなり、質問攻めにする。

近い将来、一緒に働く仲間になるのであるから
前のめりになるのも当然であった。


「どんな人でしたでしょうか?」

「会話の間の取り方は、おかしくなかったですか?」

「ちゃんと目を見て、話してましたか?」

「怪しげな雰囲気はなかったでしたか?」

「独りよがりなこと、しゃべったりしてませんでしたか?」

「会話のキャッチボールは、正しくできてましたか?」



どうもみなさん、質問がおかしい。


意思の疎通があまり得意でない人が応募してくる、
というこの業界の傾向を、よく知っているからです。



第三週
小学生組の長女と長男は、夏休みに入った。

働く母、思う。


「夏休み、長い!!」




第四週
先輩がご退職された。

この日を迎えるまで、私たち女子社員は
先輩お気に入りのレストランを巡った。

退職したらもう行けなくなる、ということで
最後の晩餐、ではなく、最後の昼餐 であった。


平素は慎ましく持参弁当を頂く私たちにとって
めくるめくランチ会は、特別な思い出となった。


送別会幹事の同僚とnは、

退職祝いの品をネットで物色し、
送別会のお店を夢見心地で選び、
花屋さんでは何色のブーケにするかと迷い、
文房具屋さんではカラフルな色紙を前にまた迷った。

色紙は、ハラハラするタイミングでみなさんに回す。


「今○○先輩がトイレに立った。その隙に色紙渡す!バレないように書いて!!」

「書いたよ!!お隣へ回しとく!」

「あっ、戻ってきた!隠して!!」


みんなの思いが詰まった、いい色紙が出来上がった。



送別会の数日前。
長男が腹痛を訴える。


働く母、大事な日の前に
子供が体調を崩すというパターンは、これまで幾度となく経験してきたが、

今回ばかりは
怒りに似た疑問が沸き上がる。


「なぜ、このタイミングでなのかっ!」


嫌がらせとしか思えん…。