セーラームーンでお仕置き、どうぞ2/2
長女の中学校での三者面談にて
担任の先生から学校生活でのお困りごとは? という質問に、長女は
彼女の中では重大であった、最近の出来事を報告した。
「この前、給食中に
ある男子が投げた消しゴムが、私の額に当たったんです。」
「ええっ!!」先生、目を見開く。
長女は、両手で水をすくうような仕草で続ける。
「このくらいの大きさの消しゴムだったんです。」
「えええっ!!!」先生、のけぞる。
「知らなかった。そんな大きな消しゴム、いえ消しボールよね、を投げるなんて!痛くなかった?」
「大丈夫でした。」
(消しボールを投げた子はごめんと謝り、長女は大丈夫だよと言って済んだそう。)
「もうそんなことする男子にはね、ムッ!とした顔で怒ってやっていいんですよ。」
先生、語気を強める。
「は、はい…でもそんなに痛くはなかったので…。」
「痛さじゃない。おでこに当たったんだから。
もう不機嫌を全面に出しちゃっていいんです。優しく大丈夫だよ~なんて言わなくてよろしい!」
先生、追撃の手を緩めない。
「は、はぁ…。」
「おかしなことをしてきた男子には、厳しく!ねっ!もう成敗しちゃいましょう!
おふざけ男子には、真面目な女子のお仕置きをっ!」
先生、言葉巧みに長女を焚きつける。
ある種セーラームーン的な
先生に代わって、クラスの女子がお仕置きよ!的なことだろうか。
思春期の男子には、担任の先生から注意されるより
一人の女子から怒られるほうが、効くのかも知れない。
長年の経験に裏打ちされた、ユーモアあふれる解決策を示してくれた三者面談でした。