虫好きの主張ではない
以前長女は、長男の頭髪のにおいをカブトムシと形容した。
涼しくなってきて常に汗をかいている状態ではなくなったので、
カブトムシ臭は緩和されているだろう、という想像の下、
長女は
頭髪検査と称して、再び長男の頭の匂いを
ご丁寧に嗅いだらしい。
「まだカブトムシなんだけど!もう汗かかないのに、どいういうこと?」
母も聞きたい、どういうことか?と。
まずは長女に。頭の臭いをわざわざ嗅ぐその意図は?いったい何を確認したいのか?
次に長男に。ちゃんと髪を洗っているのか?
母はある日、入浴中の長男の背後に近づき宣言する
「ハイ今日はシャンプーの仕上げをしまーす!」
有無を言わさず、長男の頭をもこもこの泡だらけにした。
カブトムシ臭を一掃しなければ…
カブトムシの虫かご臭も一掃しなければ…
と念じるあまり、心の念じを母は声に出していたようだ。
それを聞きつけた長男が、一言。
「ぼくはカブトムシが好きなの!だからこれ(カブトムシ)でいいの!」
虫好き男子とは、なんか違う主張…。