オーシャンの色を考えUFOに乗り換える
今春中学生になった長女は、吹奏楽部に入部した。
今までずっとコロナで活動を休止していたが、先月下旬から少しずつ開始したようだ。
近々、新一年生の希望楽器のオーディションがあるとのこと。
長女はサックスを希望していた。
理由は「ママが吹いているから。そして家にあるから。」
(学生時代にアルトサックスを買った)
聞くと、長女を含めサックスの希望者は7人いるようだ。
今年の入部生は15人だから、ほぼ半数がサックス希望者である。
偏りが過ぎるのでは。。。
オーディションの前に長女に海の話をした。
「サックスパートは、レッドオーシャンだよ。真っ赤な血の海。
希望者が多くて、競争が激しい海だよ。
そこを勝ち抜くには、オーディションで完璧にノーミスで吹けても、
難しいかも知れない。
一方、希望者ゼロのパートは、ブルーオーシャンだよ。青々と広がる海。
希望者がいないから、たとえオーディションで失敗しても
合格する可能性は高いよ。」
…
長女は希望の楽器を、ユーフォニウムに変えた。
希望者は、長女のみ。
彼女は青い海を一人きりで泳ぎ、オーディションに合格した。
長女は入部してから初めて
ユーフォニウムという楽器の存在を知った。
名前を最初、UFOと聞き違えた。
ユーフォの先輩は、一人しかいない。
長女よ、先輩と共に
ブルーなオーシャンで、のびのびと吹き給え。