9月
第一週
先週から子どもたちの学校が始まった。二学期である。
新学期に母は、またやらかした。
学校から帰ってくるなり、長女が文句をぶつけてきた。
「ちょっと、ママ!
今日、うわばきがRくん(長男)のだったよ。」
…やってもうた。
長男は身長の割に足が大きい。
3歳年上の長女とあまりサイズ差がない。
「しかも!片方は私ので、片方は弟のだったんだよ!」
え?
休み時間に長男の右うわばきと交換するまで
長女は右だけ
かかとをつぶして履いていたのだそう。
長女は続ける。
「一学期にもあったんだよ、片方だけRくんのだった時が。なんでいつも片方だけなのよ!」
…
「サイズは違ってても、一応左右が揃ってたから良かったじゃないの。
もしサイズ違いで 左のみ、右のみ の上履きだったら、履けないもんねぇ。」
「もういいよ…ママ…」
「ママじゃダメだ、ぜんぜん頼りにならない」と思わせて
ご自分でご自分の身の回りのことをきちんと出来るようになれ、
という作戦を秘密裡に仕組んでいるのです…
というごまかしと言い訳…。
第二週
朝夕が涼しく感じられるようになった。
この時期からうっかり秋物の洋服を着てしまうと
日中、後悔することになる。
洗えない素材の
ウールニット、カシミア、スエード、アンゴラ…
夏場と同じようにめっちゃ汗をかいた後の、お洗濯…
いったい、どうするんでしょうか。
季節を先取りしたファッションを楽しみたい方は、
日中汗をかかない方に限定されよう。
普段から余裕がなく、何かと焦りがちなnは
汗の吸着を考え
秋口くらいまでコットン100%の夏物で押し通す所存です。
季節後取り…。
第三週
次男の誕生日があった。
両親からの誕生日プレゼントに今年は、なんと長男も出資した。
その額5000円。
お年玉と、家のお手伝いでせっせと貯めてきたお金である。
「いいの?弟のプレゼント代に使っちゃっていいの?」
nは何度も確認した。
500円と間違えているのではないか。
「大丈夫。いいんだよ!」
なんと弟想いな兄なんだろう…なんと太っ腹な兄なんだろう…
母、ジーンとする。
その横で長女が一言。
「え。違うでしょ。高いお金を出したら
あたかも自分の物のように、弟のプレゼントで遊べるからでしょ。」
…
たぶん、そっちが正しい…
”男の子に甘い母親” の変化形が露呈した瞬間でした。
第四週
長女の習い事の発表会があった。
直前まで「出ない。緊張する。やめる。」などと言って
無駄な抵抗を続けていた。
「なーにを寝ぼけたことを言っている!!」とnから一蹴され
結局、予定通りに出場した。
発表の後。
練習を時々さぼっていた割には(長女の中では)けっこううまく出来たようで、
開口一番、興奮して
「ママー終わったよー!できたよ、わたし!良くできたよね?!」
その小さな自信をつけさせるために、やったぞ感を味わってもらうために、
(習い始めて一年未満だけれども)あえて参加させたのですよ。
「ね。やっぱり出てよかったでしょう?」
娘以上に、母がドヤ顔であったことは 言うまでもない。