neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

レタボの悩み

小学五年生の長女は、クラスで配布物係を担当している。

レターボックス係、略してレタボ。

 

 

レタボの仕事内容は、

先生が教室へ来る前に今日の配布物(プリントだったり、ノートだったり)を

朝、職員室へ取りに行く。

配布物が重い時もあるので、二人ペアで行うらしい。

 

 

長女はレタボで悩んでいた。

 

仕事内容ではなく、ペアの子に。

もっと厳密には、ペアの子の仕事に対する姿勢に、であった。

 

 

朝イチで職員室へ取りに行くべきと考えているその子は、

後から来る長女に

「もっと早く来てね。ちゃんと仕事やってね。」と不満であるらしい。

 

ペアの子は、一年生の時からレタボ係をやっているという。

レタボ歴五年の彼女は

自分の仕事の流儀みたいなものが確立しているようだった。

 

きっと先生からの信頼も篤く

しっかりした真面目な子なのであろう。

 

 

「別の曜日の子はね、教室にランドセルを置いてから

二人で一緒に職員室に行ってるんだよ。

私もその方がやり方がいいと思う。ペアの子が来てるか確認できるしさ。

 

だってさ、ママ。朝イチで取りに行く必要は無いよね?

 

先生が来る前に、配布物がちゃんと教室にあればいいんだもん。」

 

「その子にそう言ったら?」

 

「そう言ったんだよ。

そしたら教室へ寄ってから職員室へ行くと遠回りになる、って…。」

 

 

このような類の話を

会社の昼休みや、休日のどこぞやのカフェで聞いたことがある。

職場の同僚や、後輩から。元同期や昔の友人たちから。

 

「先輩のやり方に、ワタシなんか賛同できない点があるんですよね…」

 

 

人間関係に悩むさまは、子供も大人とさほど変わらないのであった。

 

 

「先輩が変わることを期待するより、自分が変わった方がいい。

 

先輩と徹底抗戦するよりも、自分を変えて相手に合わせた方が

はるかに事態は好転するよ。」

 

 

母のアドバイスにより長女は

レタボ係担当の曜日には、

 

五分早く家を出るようになった。