かぼちゃマフィンをめぐって1/3
健康診断を受けた病院の待合室に、フリーペーパーが置いてあった。
赤ちゃん関連の情報誌である。
手作りおやつのレシピが紹介されていた。
「かぼちゃマフィン」
赤ちゃん関連の雑誌に載っているお菓子のレシピには、特徴がある。
家にある食材で作れるものしか、載っていない。
製菓材料を買いに行く暇など無い人が
子供、家族のために作ろうとしている、という状況を踏まえ
三度の食事準備の合間に、ちゃちゃっと作れる
工程数の少ないお菓子が、チョイスされているのである。
したがって
何とかパイ(パイ生地とフィリングを作る)や、
冷たい何とかタルト(タルト生地とトッピングフルーツとコーティングを作る)などの複数のステップが立ちはだかるお菓子、
また「バニラビーンズ」や「チョコスプレー」や「アラザン」など
すぐ行ける小売店には、確実に売っていない材料を使用するお菓子は、
まず特集されない。
日常的に、本格的に、
お菓子を作っている方はターゲットとせず
時間が空いた時に、思いついた時に、
その場で素早く作れるお菓子を求めている方に標準を合わせている点が、
赤ちゃん情報誌に紹介されるお菓子の特徴なのであった。
赤ちゃんはいないけれど、
自分もターゲット層に含まれる。。。