neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

好みは渋め2

茶摘みで思い出した。


nの妹である。

彼女は、数年前に静岡へ行った際
友人と茶摘み体験をしていた。


茶畑を背景にてぬぐいを被り、あの茶摘みの和装姿で写っている
記念写真を見せてくれたことがあった。


「このほっかむりが、決まってるね。」
「いや、あねさん被りよ。ほっかむりは、結ぶ位置があごの下なの。あねさんの方は、首の後ろだよ。」


茶摘みをすると、てぬぐいの被り方にも詳しくなるようだ。


「日本の農業を支える、古式ゆかしい日本女性って感じだね。なかなか似合ってるよ。」


気を良くした妹は、写真立ての中入れて
実家の本棚に飾っていたっけ。



「姉よ、知ってたか?
私が茶摘み体験したところ、秋にも出来るらしいよ!」



調べる前に、知りたい情報が
ひょっこりと向こうからやって来ることがある。

好みは渋め

行ってみたいところがある、長男が打ち明けてきた。

なにやら深刻そうな顔つきである。

 

親は、あれこれ先回りして予想をする生き物だ。

 

遊園地 とか テーマパークかな。

ついにディズニーランドかも知れない。

 

いったい何処か?と聞く。

 

「茶畑!」

 

茶畑・・・?!

 

「ぼく、茶摘みがしたいんだよ。」

 

渋い。

渋すぎるぞ、6歳児。

 

 

n家族が住んでいる場所は、茶所ではない。

茶摘み、なんていう言葉をいったいどこで仕入れてきたのだろう。

 

保育園かしら?TVかしら?

 

いずれにせよ今は、秋が始まりつつある、まだまだ夏の9月。

八十八夜の茶摘みは、初夏の5月。

 

あと半年以上は待たねばなるまい。

 

 

今は熱いその茶摘みへの情熱を、

保ち続けることができるかどうか。。。

HPのリニューアル

この秋に会社のホームページを新しくすることになった。


「おかしい箇所があったら、指摘してください。」

ということで、
回覧された書類に、付箋を貼りコメントを書き込んでいった。


リニューアルにあたり、担当の同僚は
誤字脱字や、フォーマット等の体裁を
ごく簡単に訂正するつもりだったらしい。


紙ベースでの回覧は、そのためだろう。
マイナーミスを見つけて欲しかったようだ。


しかし他の皆さんの解釈は違った。
おかしいと思われるところは、全て修正の対象だと解釈した。


次々にコメントを書き込む。


冒頭の社長あいさつ にも、容赦ない突っ込みが…。

「言い方が乱暴。さま を付けた方が良い。」
「波線部分は、内容が伝わりにくい。要推敲。」
「一文が長い。文章を切った方がいい。」


顧問が書いたページにも、手厳しい指摘が…。

「漢字が多過ぎて、読みにくい。」
「直訳したような日本語。」
「全体的に固い。」


自社のホームページが更により良くなるために、と社員達は
力んで?修正をかけた。


nは、回覧の一番最後であった。


回収した書類は、まさに付箋だらけであった。
それぞれに、尤もな指摘をしている。

それだけに
これを読んだ社長さんや顧問は、ちょっとショックだろうなぁ。


担当者に聞いた。
「これ全部、社長さん他に見せるのでしょうか?」


「いや…今回は見送ります、マイナー訂正ですし。
次回、大幅な見直しになった時に使いますよ。
それまで私が取っておきます。」


ホッとした。
ホッとしたけれど

次回のリニューアルの時まで、その書類はきちんと保管されているのかしら。。。


その同僚のデスク、なかなかに迫力がありますよ。

8月

第一週

次男とびひになった。登園許可が下りるまで保育園を休まねばならない。

仕事の休めるnが、看病係である。

 

「ひとりぼっちで保育園に行くの、さみしい。」と長男が言う。

 

 

仕事に行かないnを始め

夏休み中の長女は家にいるし、登園禁止の次男も家だ。

 

長男にとっては、自分だけ仲間外れ である。

すこぶる元気な長男も、休ませた。

 

体力の有り余る、小学生女児と幼児男子。

 

次男の看病で会社を休んでいるはずなのに、

上二人の 体力をいかにして発散させるか?が、日課となった。

 

毎日、近所の公園へ繰り出す。いい案配に、涼しい。

 

次男は、食欲もあり、熱は無く、とびひ箇所は服に隠れているので同行させた。

というか

一人では家に置いていけないので、強制連行です。

 

多子の場合、

その子のために家で安静に過ごす、なんてことは到底できません。

(症状が重い場合は除く)

 

末っ子の特殊能力―

自然治癒力は、否が応でも高度に発達する。

 

 

第二週

その公園は、ちょうどトラックのような歩道(走路?)があった。

 

「リレー戦やりたい!」 

子どもはいつだって元気はつらつだ。

 

子どもチームは、長男長女とバトンをつなぎ

大人チームは、バトンをつなぐことなくnが2回走ることになった。

 

次男は、スタートとゴールを言う役に決まった。

 

全速力で走る子供たち。

 

カーブの多い短距離は、大人には走りづらい。

本気を出す母。大人げない。

 

「やった~!ママが一位~!!フォ~う!」

 

 かけっこもあと数年で長男に抜かれるだろう。

じきに長女にも抜かれ、やがては次男にも抜かれるだろう。

  

今のうちに勝っておこう

大人は凄いんだぞ、を見せ付けておこう

 

という打算・・・。

 

 

第三週

今年の夏休みも子ども達は田舎で遊びつくした。

 

農道の散歩、海水浴に磯遊び、木登りに虫取り。 

 

土日も忙しくて、子どもたちと接する時間もない旦那さんは

子ども以上に

めいいっぱい遊んで、めいいっぱい寝た。

 

その様子を見ながら、妻は

旦那さんの少年の頃を再現しようと試みる。

 

彼女は、彼の少年時代を知らない。

 

 

 

第四週

長女と会社そばでランチをした。

nの母が長女を連れてきてくれて、女三人のランチ会である。

 

夏休み、長女の面倒を見てくれた母の

慰労会でもあった。 

 

「ウフフ。じょし会。」と長女は嬉しそうだった。

 

そうである、弟たちは保育園だ。

ちょっかいを出したり、おふざけに走る男どもがいないのである。

 

学校のお休みごとに、長女は女子会を心待ちにしています。 

 

次回は、冬休み…か…。

ダメウーマン?

昨日までのあらすじ。

後輩の結婚式でブルゾンちえみをやる同僚の、行き詰ったセリフ作成を
nが引き継いだのでした。


同僚「いい~!私、”35”をどうしても組み込みたくて、止まってたんだよね。
こんな風には思いつかなかったな!どうもありがとう~これでいくわ。」

n「やってみて喋りにくかったら、フレーズを適宜変えてね。
言うのと書くのは違うから。」

同僚「分かった。ほんと助かったよ〜。」

n「お安いご用ですよ。」


緊密な連絡、素早い実行力、滑らかな引き継ぎ、真摯な取り組み、

即日納品、褒め上手な評価、アフターフォロー的なアドバイス、そして

築かれる信頼関係・・・


ビジネスのフローが、あそび?の場面で発揮されている…



二人とも、仕事!仕事!

余興にキャリアウーマン登場

同僚は、後輩の結婚式で
ブルゾンちえみのパロディーを演じることになった。


元演劇部の彼女なら、面白おかしくやってくれそうな気がする。


「nちゃん…セリフ考えたんだけど、途中で行き詰まっちゃったよ。」


行き詰まる、ってことはかなり本気だな。


「どんな感じでやりたいの?」と聞き出す。二人の間でメッセンジャーが盛んに飛び交う。(仕事中…)



その日の昼休み、nは考えた。
仕事中にも考えた。


セリフ後半を埋めて、同僚に送った。(それも仕事中…)





てつお君(新郎のお父さんのお名前)
ありがとう、

しんいちろう君(新婦のお父さんのお名前)
ありがとう、

としゆき君(サークル顧問の先生のお名前)
ありがとう。

みんな、拾ってくれてありがとう。


「あ~女に生まれて よかった!」


どうも。

新婦の大学時代の先輩、キャリアウーマン
です。


ブーケトスに参加した働きウーマンのみんな

自分から狩りに出ないと、男なんてできないと
思ってない?


じゃあ、質問です。

花は、自分からミツバチを探しに行きますか?


「探さない、待つの。」


撒いてごらん。
自然と男はドレスアップした花に、寄ってくるから!



ゆきちゃん(新婦の名前)こっち、こっち。


え?
ダーリンが大好きだけど、
これから先も大好きでいる自信がない?



ダメウーマン。



じゃあ、質問です。


ゆきちゃんは、
今の苗字をいつまでも、いつまでも、
使い続けますか?



「新しい苗字、名乗りたくない?」



結婚はガムと一緒。

新鮮な味は、最初だけ。

味がしなくなったら、二人で新しい味を作ればいい。


だって、挙式で何を誓ったか、知ってる?




永遠の愛。



…えいえんの あい…。

結婚式の余興

とある昼休み。
歯を磨きながらトイレで同僚とお喋りをしていた。


同僚「今度サークル仲間の後輩(女の子)の、結婚式に出るんだけど、」シャカシャカごしごし…。

n「挙式と披露宴?」シャカシャカごしごし…。

同僚「ウン。で、私、余興頼まれて。」シャカシャカごしごし…。

n「へえー。何をやるか、もう考えてるの?」ぐぶぐぶぐぶぐぶ…。

同僚「大体はね。」ぐぶぐぶくぶぐぶ…。「ブルゾンちえみをやろうかと。」

n「…ブホッツ!」…げほっ、げほっ…。


同僚は、余興に何をしょうかとググったところ
どういう訳か
ブルゾンちえみに行き当たったよう。


n「一人でやるの?」

同僚「まさか~。ノリのいい後輩が二人がいるから、彼らに with B をやってもらうわ。」


新郎も
同僚とwith B 役の後輩二人を知っているらしい。
みんな同じサークル仲間だそう。


普段からの同僚の仕事ぶりを見るに、

この余興に向けてもコツコツと練習を行い、本番は完璧にやり遂げると思われる。


でも彼女。

美声である点を除いて

ブルゾンちえみに、全然似ていない。