余興にキャリアウーマン登場
同僚は、後輩の結婚式で
ブルゾンちえみのパロディーを演じることになった。
元演劇部の彼女なら、面白おかしくやってくれそうな気がする。
「nちゃん…セリフ考えたんだけど、途中で行き詰まっちゃったよ。」
行き詰まる、ってことはかなり本気だな。
「どんな感じでやりたいの?」と聞き出す。二人の間でメッセンジャーが盛んに飛び交う。(仕事中…)
その日の昼休み、nは考えた。
仕事中にも考えた。
セリフ後半を埋めて、同僚に送った。(それも仕事中…)
てつお君(新郎のお父さんのお名前)
ありがとう、
しんいちろう君(新婦のお父さんのお名前)
ありがとう、
としゆき君(サークル顧問の先生のお名前)
ありがとう。
みんな、拾ってくれてありがとう。
「あ~女に生まれて よかった!」
どうも。
新婦の大学時代の先輩、キャリアウーマン
です。
ブーケトスに参加した働きウーマンのみんな
自分から狩りに出ないと、男なんてできないと
思ってない?
じゃあ、質問です。
花は、自分からミツバチを探しに行きますか?
「探さない、待つの。」
撒いてごらん。
自然と男はドレスアップした花に、寄ってくるから!
ゆきちゃん(新婦の名前)こっち、こっち。
え?
ダーリンが大好きだけど、
これから先も大好きでいる自信がない?
ダメウーマン。
じゃあ、質問です。
ゆきちゃんは、
今の苗字をいつまでも、いつまでも、
使い続けますか?
「新しい苗字、名乗りたくない?」
結婚はガムと一緒。
新鮮な味は、最初だけ。
味がしなくなったら、二人で新しい味を作ればいい。
だって、挙式で何を誓ったか、知ってる?
永遠の愛。
…えいえんの あい…。