neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

正しく数えられなかったことの、余波

30年以上ずっと親しくしている友人がいる。
親友ではなく、心友 と呼び合う仲である。


心友は現在、妊娠9ヶ月である。
不妊治療を続けていたので、待望の赤ちゃんである。


先月の連休に旦那さんの実家へ帰省した時、地元の神社で
安産祈願の御守りを買った。

そして心友に送った。


今までは、年賀状や暑中見舞い等々だけのやり取りが中心だったが、
メールでのやり取りが加わった。

心友
妊婦検診を、nの住む近所の病院で受けているという。
ちなみに、nもその病院で長男を出産した。


出産前に会えないかな?という流れになる。

心友「病院地下にカフェテラスがあるよね。検診後あそこでランチしようか!」

n「いいね。一度行ってみたかった。」

心友「早速日にち決めよう。産休に入ってからは(妊婦健診を)主に平日に行ってるんだけど、
nちゃんは土曜がいいよね。」

n「大丈夫。有給がまだ残ってるから、平日にはせ参じられるよ。」

心友「えー嬉しいな。nちゃん有給取って来てくれるのね。」



この会話は
有給を超過して取得してますよ、という総務からの指摘の前に
交わされたものです。



nの会社では、次年の有給は7月1日から支給されます。

すでにマイナス2日なので、これ以上の休みは取れません。



彼女の出産予定日は6月30日。

…思わぬところにも、うっかりミスの余波が!

いざ、社長室へ

意を決してI社長さんに報告しました。

「規定の有給を越えて、お休みを取ってしまいました…誠に申し訳ありません。」

「あぁ、聞いてるよ。
ま、いろいろな理由で休まなければならないだろうからね、この件は大丈夫ですよ。

ただ、残業分から差し引く形になりますが、そこのとこだけ了承しといてください。」

「はい。承知しました。本当にすみませんでした。」

「いや~全然気にすることはないからね。アッハッハッハ!」



お叱りを覚悟していました。

総務からのワンクッションがあったお陰で
豪快な笑いと共に、終了しました。


寛大なI社長さんと、
スーパーソームあらためメンターソームに感謝。



有給オーバー事件の発端は、こちらで触れています。
neillot.hatenablog.com


そして、なめらかにこちらに続きます。
neillot.hatenablog.com

メンターソーム

昨日からの続きです。

neillot.hatenablog.com


動揺するn、

やんわりと指摘してくれた総務に
「どうしよう、マイナス分はどうやって償えば…。」

と答えられない質問をしてしまう。


「まずは私からひとこと、社長さんに報告しておきましょう。
で、その後相談しに行ってはどうですかね。」

「なるほど。ありがとうございます。
もし始末書とか書くならば…」

「それは書かなくていいと思いますよ。I社長さんは寛大だから、きっと大丈夫!」

「本当にすみません…注意してたのに、
有給取得オーバーという初歩的ミスを犯してしまい…。」

「気にしないで下さいまし。誰にでも起こりうることですよ。」


数を数え間違えるなんて、nにしか起こり得ないであろう。


総務の同僚は、
仕事の手際も良く、しかも正確なので
みんなから”スーパーソーム”と呼ばれています。


心のケアも一流なので
あだ名がひとつ増えました。

「メンターソーム」


文字化すると読み間違えるな、

メンソレータム」と。

正しく数えられない

サラリーマンのみなさん
有給は、期限内にちゃんと消化できていますか?


弊社では、全員が100%消化しています。
レアなのかも知れません。

しかし100%以上消化してしまった、
レアの上をゆく社員がいます。


先日のこと。

「nさん。確認なんですが、有給は四月末のお休みを以て、全消化されてます。
現時点で2日分マイナスになっていますが…?」

と総務の同僚が、控えめに指摘してくれました。

「ギリギリだけど、今期も有給内で子供達の行事や看護に対応できた」

とニンマリしていたので
有給日数を数え間違える、という単純なカウントミスは


かなりの衝撃で凹みました…。

休暇日をちゃんとメモしておいたのに、何故ズレる?



nの会社では、有給の年度区切りは6月末〆です。


子供たちよ!
あと約3週間は、絶対に病気にならんように!!

盛り塩とお線香

盛り塩とお線香の話を聞いて以来

毎朝そのあたりに近づくと、足元に注意していますが
今のところ現場に出くわしておりません。


見張るとなかなか目撃できないものですね、と先輩に話したら

「もしかしたらそのおじさん、nちゃんがもう仕事を始めている頃に
やっているかも知れない。」

とのこと。

「私、皆さんより出勤時間が遅いでしょ。
盛り塩もお線香も第一陣が去った後にしてる可能性がある。」


そうだとしたら
nの通る時間は、早すぎる。


目撃できない疑問は、ひとまず解けました。


いっぽうで

盛り塩が、ビル風に飛ばされて
通行人の目に入ったりしないのだろうか、


宙を舞うビニール袋が、ふわっとお線香の上にかぶさって
ボヤになったりしないのだろうか、


気づかないでお線香の上を歩いてしまい、
靴底が焼けたりしないのだろうか、


といった
おせっかいな心配事は、尽きません。

お線香

昨日からの続きです。
neillot.hatenablog.com


先輩は、更なる目撃情報を追加してきた。

「盛り塩をしている人はね、お線香もあげてるんだよ!」


塩とお線香。
やはり清めたり鎮めたりしなければならない何か、
があるのだろうか。


「しかも。お線香の刺し方が、少し変わっているのよ。」


仏壇などに供えるお線香のように
二本を一緒にして、下3センチくらいを刺し立てるスタイル
ではないらいしい。


コンクリートとコンクリートの間の、土の部分に
一本ずつ等間隔に刺しているとのこと。

その数10本ほど。

「お線香は、地面から五センチ位しか出てないの。
刺している途中で、よくポキっと折れないと思う。」


お線香の強度に関しては、皆さんもご存じの通り

包み紙を破る際や、結束テープを剥がす際に、
すでに数本折れていたりしますね。


「どうやって地中深くまで刺しているのだろう。
一本のお線香を短く折って、少しだけ刺しているのかしら。」

「いずれにしてもナゾが多いですね・・・。」


お線香のそばを通れば、煙でその存在に
気づきそうなもの。

それなのに、全く気づかなかったnの嗅覚機能にも
ナゾが多い。



「短い長さで等間隔、っていうところに宗教的な儀式めいたものを感じますね。」

「もしくは場所柄、事業が上手く行くようにとの縁起担ぎ的なものかも。」



忌まわしの事件説、宗教儀式説、縁起担ぎ説…


どれもありそうである。

盛り塩

先輩が目撃情報を寄せてきた。

「うちの会社のそばで、盛り塩をしている人がいるよ!」


盛り塩 じゃなくて
盛り髪 じゃありませんか?


念のためもう一度聞くと
「髪」ではなく「塩」だと言う。


「よく料亭の玄関脇に置いてあったりする、こんもりした小さな山の塩ですよね。」

「そう、それ。でも小さな山どころじゃないのよ。一キロ位の塩を、ざざーっと盛っているのよね。」

「えっ!どんな人でしょうか?どこでしょうか?」

「おじさんだよ。
あそこに郵便ポストがあるでしょう、その下の植え込みの所よ。」

先輩とnは通勤経路が同じだ。
毎朝、その前を通っている。


「一キロって・・・よほど清めたいんでしょうか。」

「昔あの場所で、何か忌まわしい事件でもあったのかしら?」

「塩は厄除けや魔除けに効く、って言いますものね。」


先輩によると、盛り塩はいつもあるわけではない、とのこと。


ごく最近のことでもなく、少なくとも先輩が入社された時から
塩が盛られている現場を目撃してきたという。

ついこの前も、見かけたそうな。



オフィス街に、家庭用の一キロの塩 という
少々ミスマッチな光景。


気付く人は気付き、
気付かない人は、いつまでたっても気付けない。