neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

固いから…?フランスパン、じかの法則1/2

会社の昼休みに、パン屋さんへ繰り出した。
いつものチョイスにひねりを加えてみようと
フランスパンを買ってみる。


フランスパンの国、フランス。

お客さんは売っているパンを むんず、とつかむ。
素手である。

お店の人も むんず、である。

さっきまで釣銭や他のところを触っていた手で、という事実は
この際無視される。


お持ち帰り用の袋は、ない。

買ったパンは、当然じかに持つ。


複数本買っても、同じである。
片手で持つか、片腕でだき抱えるか が違うだけで、じかに変わりはない。


じか持ち がスタンダードなのだ。

もし道で転んだらパンはどうなるのか、という懸念は
この際無視される。


買ったパンは じかに 車の助手席シートに置く。
家に着いたら じかに テーブルの上に置く。


そう、じか置き もスタンダードなのだ。


表面が固ければ、扱いはぞんざいでいいのか。
固さゆえに、じかでいいのか。



フランスで
「フランスパン、じか置きの法則」に気付くと、

食卓のパンに手を伸ばすことにも

若干の勇気がいる。

松川せんせい2/2

歩くランドマークの松川せんせい。

昨朝のせんせいは、いつもと違った。


この角を曲がると会社の入口
という最後の横断歩道を、意識的にゆっくり渡っていると
遠くにせんせいを見つけた。


一人ではない。

男性と一緒であった。男性は、小型のスーツケースを引いている。
色は、ラブリーなピンク。せんせいのであろうか。


彼氏なのか、旦那さんなのか、その他の関係の方なのか、
nには知る由もない。


時間に正確な彼女にも、例外はあるようだ。



その日の夕方。
いつものように園へお迎えに入くと、本家の松川せんせいは
今から帰るところであった。

早番だったらしい。


手には小型のスーツケースが。。。


色は、ラブリーな…


いや、まさかね。



今日もゴールデンウィーク気分が、真っ盛りである。

松川せんせい1/2

マンウォッチングのターゲット、松川せんせい。
今回は彼女について取り上げてみたい。

前々回と前回は、「テイル氏」と「福助さん」という
あだ名であったが
今回は、「松川」というリアルな苗字である。


息子たちの通う保育園の先生の一人に
似ていらっしゃるからである。


オフィス街の朝を
急ぎ足で出勤する人々の顔は、みなそろって険しい。

だが
松川せんせいは違う。にこやかである。


nとは顔見知りですらないが
もし、知り合いであったなら

「あっ、おはようございま~す。」

と軽やかに挨拶してくれそうな、そんな風情である。


松川せんせいとは、会社付近の道で
ほぼ毎朝すれ違う。


せんせいは時間に正確だ。


この場所ですれ違うと、今日は余裕。
タイムカードの打刻は、8時50分だろう。

この場所ですれ違えば、小走りでまだ間に合う。
打刻、55分かな。

この場所ですれ違ったら、猛烈ダッシュ
打刻、9時00分ギリギリなり!


という具合に、彼女とすれ違う場所を目安に
歩く速さを調整している。


彼女は、nの歩くランドマークである。

4月

第一週
1日より、ひとつ解放されたことがありました。

昨日の夕飯メニューと、今朝の朝食メニューを
保育園の連絡帳に書くこと、です!

次男が年少クラスに進級し、献立の記載は卒業となりました。

長女が通っていた時から、通算8年
我が家の食卓を、保育園に公開し続けてきました。

長女が一人っ子だった頃は、料理下手の見栄っ張りが
いい方向に作用していました。

「連絡帳に書くんだもの!先生が見るんだもの!」

しかし長男が産まれてからは...見栄っ張り、すっかり消滅。


歴代の連絡帳は
毎晩毎朝の献立の低レベル化を、如実に物語っています。



第二週
旦那さんが出張でした。決まって早朝です。

毎回、旦那さんに合わせて起き出します。
というか、旦那さんよりも早く目が覚めます。


早出の夫のために
温かい朝食を作り優しく見送る、できた妻。

家事と子供たちの世話を引き受け、
その後は自分も出勤。仕事もこなす、できる女。

であるような印象を受けますが、断じて違います。


子ども寝言、旦那さんの咳、
外の風の音、間欠的な冷蔵庫のジー音、などで

すぐに目が覚めてしまうのです。
末っ子が卒乳してから2年が経ちますが、睡眠は浅めです。

いまだにエアー授乳期のようです。



第三、四週
お雛様を片付けました。
因みにお雛様を飾る期間は、3月3日から約1ヶ月強です。

早めに飾らないのがポイントとなります。
何故か。

お雛様を片付けるついでに、弟たちの五月人形を出すからです。

天袋にしまってある、大掛かりな飾り物は、

一度に、一気に、行う。

短時間で終わらせたい、という魂胆
であります。


今年は次男五月人形を飾りました。

「飾ったよ~見てね。」

次男、やや不満げな様子。
「…ぼくのお雛様は?」

「Kちゃんのはこれだよ。」

「ぼくもねぇねみたいなお雛様がいい!!」

そうきたか…。
性別により昔から決まっている、という定説を話したところで
納得はしまい。

ひとまず理由を聞いてみた。

女雛のキラキラした冠がかっこいい、
五月人形は一人だからさみしそう、と宣う。

尤もな理由。

母、困る。

そこへ長女が登場。
「Kちゃんのお人形には、鯉のぼりがついてる!お魚さん、三びき。
ねぇねのには、こんなかっこいい鯉のぼりは無いんだなぁ~。」

次男、鯉のぼりをじっと見る。

長女、さらに続ける。
「この木の札は、裏がオルゴールになってるんだよ!ねぇねのには、無いんだよ〜。」

説得力を増すために
親がなだめすかすセリフを、長女が言うと

妙に納得力がある。

福助さん2/2

ある一時、仕事が立て込んでいたので

早めに出勤していた。

 

そんな頃

いつものように出勤路を歩いていると、背後から

前傾姿勢の自転車が追い抜いていった。

 

 「自転車、やってます!」風の、スタイリッシュなクロスバイク

 

駐輪場へ颯爽と停める。

すばやく鍵をかける。

流線型のヘルメットを、リュックにしまう。

 

この一連の動作をなめらかに行った後、駅改札への階段を弾みながら

降りていった。

 

 

福助さんであった。

 

座布団でかしこまる裃の福助とは違い、 

現実の福助さんは、アクティブに動いていた。

 

当たり前である。

人は動くし、移動する。

 

 

福助さんじゃなかった・・・。」

 

 

いっときの外見と様態だけで、人を判断してはならぬ。

福助さん1/2

 マンウォッチングのターゲット、福助さん。

今回は彼について取り上げてみたい。

 

福助さんは、地元の駅構内でお見かけする。

時間に余裕を持ってご出勤する福助さんは、乗車位置の列より

少し離れたスペースで、毎朝スマホを見ている。

 

「ぐふふふ・・・」と笑っていることが多い。

スーツに首がずぶずぶと埋まっている。

 

 その姿は、足袋メーカ「福助」のイメージキャラクターに似ていた。

 

足袋の福助をいま一度、画像検索するとー

 

座布団の上にちょこんと座り、両手をそろえて、かしこまっている。

まこと愛嬌のあるお顔。

 

イメージキャラクター同様

動く福助さんを見たことはない。

 

いつだか急いで飛び込んだ車両に、福助さんが乗っていたことがあった。

 

両腕をつり革にかけ、立ったままご瞑想中の福助さんは

微動だにしなかった。

 

「やっぱり福助さんで間違いなかった・・・」との思いを強めた。

 

 

人は見た目で判断してはいけない―

 

完全に見た目で判断している。

テイル氏2/2

 マンウォッチングのターゲット、テイル氏のことを昨日書いた。 

neillot.hatenablog.com

 

 

気が付くと、いつもnの前に立っているので

テイル氏は、後姿しか知らない。

 

その日も交差点にて

ばっちり決まった氏の後頭部を眺めていた。

 

テイル氏、不意に後ろを振り返る。

nと目が合う。

 

 

想像していた年齢とは、違った。

 

 

やにわに真後ろを振り返るなんて、ちょっと不自然ではないか。

さっきまで

後頭部を凝視していただけに、決まりが悪い。 

 

寒い視線は送っていないが、

とくべつな熱い視線も送ってはいない。 

  

人は、後ろ姿だけでは分からないものだ。

 

 

ある一定の世代以上になると

美意識の高い男性に、なかなかお目にかかることは少ない業界で働いているn。

 

 

黒く長い髪が美しい男性は

 

力士以外で、

 

テイル氏しか知らない。