松川せんせい1/2
マンウォッチングのターゲット、松川せんせい。
今回は彼女について取り上げてみたい。
前々回と前回は、「テイル氏」と「福助さん」という
あだ名であったが
今回は、「松川」というリアルな苗字である。
息子たちの通う保育園の先生の一人に
似ていらっしゃるからである。
オフィス街の朝を
急ぎ足で出勤する人々の顔は、みなそろって険しい。
だが
松川せんせいは違う。にこやかである。
nとは顔見知りですらないが
もし、知り合いであったなら
「あっ、おはようございま~す。」
と軽やかに挨拶してくれそうな、そんな風情である。
松川せんせいとは、会社付近の道で
ほぼ毎朝すれ違う。
せんせいは時間に正確だ。
この場所ですれ違うと、今日は余裕。
タイムカードの打刻は、8時50分だろう。
この場所ですれ違えば、小走りでまだ間に合う。
打刻、55分かな。
この場所ですれ違ったら、猛烈ダッシュ。
打刻、9時00分ギリギリなり!
という具合に、彼女とすれ違う場所を目安に
歩く速さを調整している。
彼女は、nの歩くランドマークである。