欲望のままに生きる1/3
nの妹。
先日、旧ソ連時代のカルト映画を見たらしい。
惑星ソラリスとか?
主人公の俳優がギョロ目だったのが気になったらしく、
〝ギョロ目〟を調べていたら、人相学に行き着いたよう。
「歳を重ねれば重ねるほど、
その人の性格や行動は、顔に現れてくるんだね。
私、いじわるな顔にはなりたくない。」
妹がリサーチしたところの人相学によれば、
意地悪な発言をしていたり
意地悪な行いを続けていたりしていると、
だんだんと
いじわる顔になっていくのだという。
「いつも笑っていたいと思う。人生笑って過ごしたい。
だから自分の欲望に素直に生きようと思う。」
…
己の欲望に素直に生きることが人生の幸せ
と仮定するならば、
その功罪は何であろう?
秋の夜長に探しもの、その後
長男の学校の給食配膳で着る白衣を
無くした
と思ったら、
長男の手提げ袋の奥底に、入っていた。
それでは家に無いわけだ。
ちゃっかり学校にあった、というオチで
終わる。
保育園から借りた絵本も無くした
が、
こちらはどこからも出てこなかった。
なので、速やかに新本を買う。
園長先生に
「すみません。見つからなかったので弁償しました。」と報告したら
とても恐縮されていた。
表向き
「皆で使うものを無くしたり壊したりしたら、
弁償するのが当たり前です。」
裏向き
「探すためのまとまった時間がないので、
お金で解決!」
保育園で連呼「愛してるよぉ~!」
いつものように保育園にお迎えに行くと
開口一番に
「素敵な旦那さんですね~。」と担任の先生。
何のことでしょうか…。
「今日Kちゃんがブロックで遊びながら連呼してましたよ、
愛してるよぉ~!って。
いつも旦那さんがおっしゃってるんですよね、きっと。
うらやましいですね。」
断じて違います…。
次男は、旦那さんが好きな歌の一部を
たんに歌っていただけかと思われます。
罪なオトコの乙女さん2/2
送別会で退職する乙女さん(男性)から、我々に向けてひとことスピーチがあった。
乙女さんと、はんなりさんと、nは、とある業務で一緒に
仕事をしていた。
いつなんどきでも真面目な仕事ぶりで、信頼できる人だったなぁ…。
様々なことが思い出された。
涙目になる。お隣のはんなりさんも、そうだった。
鼻水も出できた(はんなりさんは、出ていなかった)。
はんなりさんとnがうつむいて泣いていたところは、他の同僚たちにばっちり見られた。
送別会が終わった後
「(退職した)○○さん、女性を泣かしましたよね~。」
「ワルい男です~(笑)!」
「しかも同時に二人も(笑)!」
「女泣かせ~(笑)!」
「罪なオトコですね~(笑)!!」
ワイワイ盛り上がっていた…。
男性社員の皆さま。
数々の女性を泣かしたというモテ武勇伝を、当の女性に、しんけんに宣伝したい場合は
〝退職する時に〟が、効果的かと思います。
女性側は、物理的に、けっこう本気で泣いていますので。。。
罪なオトコの乙女さん1/2
みんなが頼りにしていた同僚が、このほど退職した。
男性ですが、アイテムの好みがわりと乙女系なので、nは心の中で
「乙女さん」と呼んでいる。
最終日には
退職祝いの品、砂時計と苔玉、それからとみんなからの寄せ書きを
プレゼントした。
幹事は、隣の席の同僚(はんなりさん)と、n。
苔玉(植物)は、ネットでの注文がやや心配だったので、お店で直接買うことにした。
週末、はんなりさんとnは、それぞれ苔玉探しに奔走した。
店員さんのお陰で、二人とも苔玉の育て方の知識が
かなり深まった。
その深まった知識を、退職最終日の乙女さんに
一気に伝授した。
n「このタイプの苔玉は、一日に5分、蓋を開けて空気に触れさせてください。」
はんなりさん「水やりよくの霧吹きは、あげすぎてはいけませんよ。」
n「瓶の底に水が溜まってしまったら、捨ててくださいね。」
はんなりさん「トリミングも忘れずに。ピンセット、お家にありますかね?」
n「2年後には、もう少し大きな瓶に移し変えて下さいね。」
はんなりさん「追肥も必要ですね。」
次々に言われて
乙女さんは、消化不良だったに違いない。
はんなりさん「ここに育て方の冊子がありますので、大事にとっておいてください。」
n「これが冊子を入れる袋ですから。」
はんなりさんもnも、多弁なタイプではない。
喋ることで
こらえたかったのである…
鼻の奥がツンとしてくる涙の悲しみを。。。
秋の夜長に探しもの3/3
図書館や保育園から借りた絵本は
家の本棚に入れず、
棚の上に平積みにすることにしている。
我が家の絵本と溶け込んで、
返却するのを忘れてしまわないように、である。
nは先月保育園から借りた絵本を
ここ数日必死に探していた。
見つからないのである。
またこれも忽然と消える、神隠しのアイテムなのか…。
みんなが使うものを、またまた紛失するn。
「物はいつも決まった場所に置く。
しっかり整理整頓、きちんと管理!」
…
子ども達に言えた義理じゃない。
そういうご自分は、どうなのですか?と問いたい。
白衣に続き、絵本もか…。
自信、大いに喪失であった。
秋の夜長に探しもの2/3
白衣が行方不明なことを、担任の先生にお話した。
必死に探しつつ
週末を以て見つからなかった場合は、弁償致します、と申し出た。
nの根拠のない自信によると
給食の白衣は
引っ越さないと出てこないレベルの無くしもの
ではないかと思う。
家中、探し尽くしたからである。
一学期は、名札を無くし
(カーペットの下から出てきたというオチ)
二学期は、給食の白衣を無くす。
前回の奇跡を信じて、
カーペットの下も探した。
無かった。
あるわけない。
あったら、そこだけ膨らんでいるはずである。
こんなに狭い家なのに
探し物が見つからないという、ミステリー。
秋の夜長に
引き続き、このミステリーに挑みたい。