戦友
友人が大阪から戻ってきた。
旦那さんの転勤で
ご家族で大阪へ越していった、ママ友Tである。
旦那さんの転勤期間が終わり、先月こちらへ帰ってきたのであった。
ママ友Tの長男と、nの長女は
同じ保育園に通っていた。
同じマンションに住んでいたので、ご近所さんでもあった。
ママ友Tのご長男は体が弱く、しょっちゅう園を休んでいた。
nの長女も気管支が弱く、ことごとく園を休んでいた。
すなわち
近所の小児科で、毎週のようにお会いしていたのである。
あれから6年。
連絡をくれたママ友Tに、週末子連れで会ってきた。
「わ~お久しぶり!全然変わってないねー!」
「だいぶポンコツやで。」
「髪型、前は長かったけど変えたんだね!」
「だれが長澤まさみや。」
ボケをかましてくるところ、すっかり大阪風だ。
「だれも長澤まさみ、言うてへんし(笑)。」
とりあえず突っ込んでおいた。
全てが懐かしく
子どもたち以上に、ママ同士が再会を喜んだ。
ママ友Tとは「ママ」という枠での繋がりより、
看病のために「すみません、すみません。」と何度も頭を下げて
復帰したての会社を何度も休み、週2ペースで出会う小児科の待合室で励まし合い
子どもが罹った病気と共に闘い抜いた、
「戦友」
という繋がりの友達なのであった。