お絵描きの真の意味1/3
子供の頃
あんなに盛り上がった遊びなのに、別の日に
同じ場所で、同じお友だちと、同じおもちゃで始めても
イマイチ盛り上がりに欠けるのは、どうしてだろう?
あのわくわくするような楽しさは、いったいどこへ消えてしまったんだろう?
と、小さな頭を悩ませていました。
ものすごく楽しかった遊びを、そっくりそのまま別の日にも再現するには
どうしたらいいか?
これは幼少期のnにとって
挑むべき大きな大きな課題でした。
母から聞いた話です。
nが小学校へ上がる前の頃
あるお友だちのお家へ、遊びに行った時のこと。
「お片付けしてね~もう帰るよ~。」という母の声を聞くと
nは色鉛筆と画用紙を持ち出してきて、
あたふたとお絵描きを始めたそう。
「お絵描きは、お家でやろう。」と母に言われても
その手は止めない。
急いで描いている。
あせって描いている。
それを見て、お友だちのママが驚いた。
「うちの○○も、同じことしてた!
友人宅で、帰る直前になって急におもちゃの前に座って絵を描き始めて。」
ブロックだったか積み木だったか、楽しかった遊びを忘れないように
そして次には、なめらかに続きから遊べるように
模写していたのだった。
・・・アナログ時代の思い出です。