一人の差は大きい1/2
お家でのおやつの時間、
少しでも大きなおせんべいを、
少しでも形の良いクッキーを、
少しでも多くの味のラムネを、
お兄ちゃん、お姉ちゃんより多く食べること
に心血を注いでいた方は、
弟さん、妹さんではないかと思います。
「早く食べちゃお!」
おやつに限らず、
兄弟の下へいけばいくほど、早食いの傾向は高まります。
早く食べ終わった兄姉に、
自分の分をかすめ取られてしまう危険性もあるため
とりあえず、口の中に押し込んでおく
という防衛反応は、
下の兄弟を、さらに早食いにしているのではないかと思われてなりません。
nの両親は、
5人兄弟の末っ子、8人兄弟の末っ子同士です。
彼らから見ると
小さい頃の妹とnは、ゆっくり優雅に食べていた、らしいです。
いやいや!
食べ物の好みが全カブりな姉妹でしたので
果物、特にメロンがおやつに出ると
火花を散らしていました。
最後に余ったメロンを、どうするか?
―どちらかが独り占めしていました。
勝敗は、三回勝負のじゃんけんで決定。(年齢差が出る、腕、ゆび相撲等は却下されます。)
勝つ気満々のオーラを前面に出した、入魂のじゃんけんは
真剣そのもので
勝った方は、戦利品のおやつを見せびらかしながら、もったいぶって食べ
負けた方は、自分が食べるはずだったおやつが消えゆくさまを、
ギリギリ歯ぎしりをしながら見ていました。
二者間には、まこと容赦のないルールがありました。