neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

受験生気分で3/3

先輩は、以下のような経緯で
nがピアノ問題を抱えていることを知った。



先輩は、
同僚達とランチに行っていた。帰って来るなり、詫びる。

「nちゃんに声かけなくてごめんね。
自然発生的に外ランチの話が出て。次回行こ。」

後輩への気遣いを
いつも忘れない先輩である。


その日は、昼休みを
食事のみに費やせない事情がありましたて・・・と答える。

「ネットで楽譜を探していました。」

「楽譜って、何か演奏するの?」

「はい。長男の謝恩会で、ピアノの伴奏をやることになって…。」


「nちゃん家にピアノはあるの?」

「ないんですよね。」

「じゃあ、どこで練習するか?だよね…。
家だと練習する時間なんて無いでしょう?」

「はい…なので会社の昼休みに少しずつやろうかと。
キーボードをレンタルしようかどうか迷ってて…。」


「え、ちょっと待って!
キーボードで良ければ、うちの実家にあるよ!使ってないから明日、会社に持ってくるよ!」


キーボードは、長くて、重い。

そんなかさばる大荷物を、
nのために
わざわざ会社まで持ってきてくれるなんて。。。


貸してくださる先輩のためにも、伴奏の練習は
力んで励まなければならない。



会社で、”親友”と呼べる友が持てる喜びを
全身で噛みしめり。

受験生気分で2/3

謝恩会でプレゼントする歌の伴奏担当になった。


引き受けたはいいが、n宅にはピアノがない。
実家にもない。


昔は実家にアップライトのピアノがあった。


しかし
誰も弾く人がいない、毎年の調律が難儀、
などの理由から
下取りに出してしまった。


今ここに、ピアノを熱望している人がいる…。


処分した数年後に
謝恩会の伴奏で必要になる、なんて当時は想像だにしなかった。


というわけで。
ここ数日、ピアノをどう入手するか?という、ピアノ問題で頭を悩ませている。


キーボードをレンタルするか。
児童館に頼み込んで、ピアノを使わせてもらうか。
お隣さん家にどかどかお邪魔するか。
(nのお隣さんは演奏家の先生で、お家にはピアノがあります。)


二番目と三番目は、はなはだ図々しいだろう。


レンタルが妥当かな。
しかしレンタル費を会計に計上するとなると、皆さんが望んでいない金額に跳ね上がる…。

なんたって、私たちは主婦。
お金では解決しない、したくない節約志向なのである。


よってレンタルは、ボツか・・・。


と考えていた矢先
ひょんなところから、天の助けが舞い降りた。


会社の先輩である。

受験生気分で1/3

今年の春に長男は保育園を卒業する。式の後には、
保護者が謝恩会を催す。

その準備が年明けより本格的に始まった。

みなさん平日昼間は働いているのに、
どうして、こんなにも連絡が早いのか、かくも報連相が密なのか

と驚いている間にも

決めなければならないことが、速やかに決定され
即実行に移されていく。


忙しい人ほど、仕事が早いのである。



nは歌係になった。
謝恩会で、先生方に歌をプレゼントする。

nはピアノの伴奏係になった。
他に適任者がいなかったからである。



曲が決まったあとに、分かったこと。


保育士資格試験の、実技の課題曲と同じでした。
昨年度の、ですが。


一年遅れで
未来の保育士さん達と一緒に、

頑張って練習しようと思います。

太陽のような社長さん

昨年末の大量案件の納品が年明けにずれ込み、

いま、その、ずれ込んだ案件の対応に
会社はてんてこ舞いです。


「どう頑張ったってね、終わらないもんは終わらないから。あっはっは…。」

「どこの会社も、納期は余裕をもって決めているんだよ。早めに欲しいんですょ。
いざとなったら延ばせるから。あはははは…。」

「納期を指定してきたからといって、その日に決めた意味なんて、大してないない。
全部の案件の担当者、同じでしょ?
むこうだって同日一気に納品されても、見られるわけないから。わっはっはっは…。」


こんな大胆不敵な発言をするのは…
社内の不満因子


ではありません。


社長さんです。
おん自らが、あっけらかんと明るくおっしゃっています。


本心ではないと思いますが、

トップから
急かされず、プレッシャーをかけられず
「頑張ってますね~」
「よく働いてくれますね~」と頑張りを労われると…

わが社の社員はどうなるか。


俄然、張り切ってしまいます。


クリスマスに出勤
仕事納めを終えてからも出勤
お正月休みを削って出勤

しちゃうのです。それも自発的に。

「仕事、終わらないから会社来た…。」


「お客さまの納期は、何がなんでも守れ!」
と発破をかけて
社員を動かすのも、方法のひとつ。


我が社長さんは
真面目な社員の特徴をよーくつかみ、人を動かす方法をよーくご存知です。


イソップ童話「北風と太陽」に例えるなら、
まるで太陽のよう…。

夜空ノムコウ

都会の夜空は、星も見えない。


しかし。
冬の、とりわけ今の時期は
オリオン座と冬の大三角形が美しく見える。


ある晩のこと

nの母は、自転車から降りて
道端にたたずみ
しばらくオリオン座を眺めていたそうな。


後ろから歩いてきた人に
「あの、大丈夫ですか?」と声をかけられた。


声の感じから私、不審者と見なされたんだと思う
と母。



別の日
通勤途中に妹からメールが入る。

「新年会の帰りにさ、ガードレールに掴まって星を眺めてたら、どうされましたか?って
知らない人に聞かれたよ。

私、不審かね?」


・・・不審です。
〝ガードレールに掴まって〟というくだりが
怪しさを醸し出していると思われる。


母と妹、
親子で不審者扱いされております。



それにしても

都会の人は
冬の夜空なんて見上げないのかなぁ…。

あの有名な歌の中だけなのかなぁ…。

母ならではの波線

この前の連休に
長女の昨年の学習プリント類を整理しました。
普段はじっくり読めないので、こういう時に片づけながら目を通すことにしています。


さて。国語の教科に
平和学習という単元があります。


nの時代では、あまんきみこ作の
「ちいちゃんのかげおくり」が載っていました。


30年経った今でも、この単元は変わりません。
今の小学三年生も「ちいちゃんのかげおくり」を学習する。


長女はプリントに
こんなことを書いていました。


「ちいちゃんを防空ごうまでおんぶしてくれた知らないおじさんは、
最初私は不しん者かと思いました。
人さらいだと思いました。でも親切な人でよかったです。」

「物語の最後でちいちゃんは死んじゃったのですね。何も気づいていないようだけど…。」


「ママに話したら、泣いていました。」



「!」
最後の一行は余計じゃないですか。


ばっちり書かれてしまいました・・・。


その下には、赤ペンで二重波線が―。



長女の担任の先生は、
3歳になる息子さんが一人いっらしゃいます。

社内で凍傷?!

吐く息が白く

見えるような気がする。

 

今この記事を書いている手が

かじかんでいる。

足の指先が、寒さで痛い。

 

nは屋外にいるわけではない。

 

オフィス内にいる。

 

本来なら、快適な温度に保たれ

冬でもむわっと暖かいはずなのに

なぜ我がオフィスは、極北の地のように寒いのか。

 

 

年末年始の休業と先の連休で

ビル全体が冷えきっているのであった。

 

暖房と加湿器を最大につけて、ようやく暖かくなってくるのは

ちょうど帰宅する頃。

 

 

仕事始めの日には、

 

ホッカイロと

行火と

マフラーと

ヒートテックのタイツで

 

防寒対策しなければならない。

 

のに今年も忘れた。

 

 

朝の天気予報では

「今日は桜の咲く頃の気温まで上がります。」

 

 

今日は暖かいんだ…。

 

 

極北のオフィスにて、春を想う…。