報告と提案と代筆と
長男は
無くしたひよこさんを、しばしば思い出す。
決まって寝る前であった。
「ひよこさん、今頃どうしてるかな…?」
「ぼくがポケットに入れなければ、無くさなかったんだ…。」
夜になると反省する。
そんな状況を旦那さんに報告した。
「長男はいつからそんなヤワな男子になってしまったんだ?」
ぬいぐるみを愛でる=ヤワ男子
という議論は、この際脇へ置いといて
自分の不注意で無くしたことを反省している点
新しいひよこさんを、そのうちに与えてもいいのではないか?
と提案してみた。
ぬいぐるみ男子になって欲しくない、と望んでいる旦那さんではありますが
ひよこさんを愛で慈しんでいた長男を目の当たりにしていたので
賛成してくれた。
たんに買い与えては、面白くない。
nは長男に長い手紙を書いた。
ひよこさんの代筆であった。