neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

最後の住人

先日の出勤日。

取り壊しが決まった団地の中を通った。


工事はだいぶ進んでいた。

機材やら廃材やらが団地内の道のあちこちに置かれ、

じきにここも通れなくなるだろう、ということが窺い知れた。


ベテランの清掃員のおじいさんは、なかった。

そういえば、前回も前々回も見かけなかった。


解体作業が急ピッチで進む団地に、

まだ最後の住人は住み続けているのだろうか…

おじいさんが様子を見に来ていない

ということは、

とうとう諦めて引っ越していったのだろうか。


おじいさんが教えてくれた棟の最上階を見る。


洗濯物が干してある!

まだ住んではる!


この建物に電気やガスは、果たして通っているのだろうか。洗濯ができるということは、水道は止まってないのだろう。


元清掃員のおじいさんが来なくなった今

団地内の道が通行止めになるまで

通勤途中の私が、最後の住人を見届けよう…


という、勝手なミッションを己に課す…。