校外パトロールとお裾分け
冒頭から
どうでもいい話なのですが
現在、我が家には乾燥ひじきが10パックございまして
乾物の入れ物コーナーからあふれ、粉もんの入れ物コーナーに
なだれこんでおります。
長女の小学校で毎年行われる校外パトロールは、
今年で3年目となります。
「下校中の児童の安全を見守る」という清く正しいスローガンは無視して
歩いて行う親同士の懇親会
と位置付けています。
まいど親の根性が試される寒い時期(しかも夕方)に実施されるので、
歩く速度は自然と速まりがちです。
名付けて、エクササイズ懇親会。
じゃっかん息を切らしながら
パトロール(楽しくおしゃべりを)する奥さま3人衆。
和やかムードに、突然切り込むn。
「ところで、ひじき、要ります?」
「要ります~息子がひじき、大好きです。」
「給食のひじきご飯、うちも好きですよ。乾物って自分ではなかなか買わないので
嬉しいです。」
nの唐突な提案に、ひじょうに好意的に応えてくださる
奥さま方。
「生協の長ひじきと芽ひじきなんですけど、もし宜しければ…。」
「え、ほんとに、いいんですか?!」
「じゃ、頂きます!今日の夕飯は、ひじきの込みご飯にします~。」
エクササイズ懇親会に、
とつぜん三重県産ひじきが登場。
食材のお裾分けは
奥さま界では
わりと普通に行われます。
同僚の復帰2/3
同僚の復職お祝いランチ会をみなさんにお知らせし、
数十名がご参加となった。
nは前日
参加者にリマインダーし
幹事の仕事はおしまい、であった。
しかし。
スーパーソームは、別の動きをしていた。
ダメもとで社長さんに掛け合った。
ランチ会当日の朝
nが出勤するなり、ソームは会社の入り口から飛び出してきた。
「うわっ!」
驚くn。
「nさん!今日のランチ代は全額会社で持ってくれることになりました!
昼休みも一時間半ほど取っていいそうです!!社長さんに相談しました!」
裁判所から駆け出してきた、弁護士のようである。
手には「勝訴」と書かれた紙を、高らかに掲げる あれ。
自分たちが好きで催した(というか、nの独断で催した…)
ランチ会の全額負担と、昼休みの延長を
めでたく会社から勝ち取った―
ソームは、勝訴の紙こそ手にしてはいませんでしたが
絵的にも、意味合い的にも正真正銘の「勝訴」といえよう。
裏幹事、スーパーソーム。
交渉上手です。
「ということで幹事さんが一括で全員の飲食代を払って、後から請求しに行きましょう。
なので。nさん、お金だいじょうぶですかね?」
・・・全然だいじょうぶじゃないです。
同僚の復帰1/3
先月しばらく入院していた同僚。
無事に退院し、比較的すんなりと会社に復帰した。
入院中、流動食だった頃
「みなさんと外ランチをしに行きたいです!」
とおいしい固形物を渇望していた。
n、復帰祝いのランチ会を開くことに決める。
言い出しっぺなので、幹事となる。
食事も制限なく、
何でも食べられるようになった頃合いを待って同僚に
ご予定と、近頃の体調を聞いてみた。
「大丈夫。食欲も困るくらい沸き上がってきます。」
とのこと。
同僚はエスニック料理が好きなので
ボリュームのあるインド料理のお店に決めた。
「入院して体重が減ったんだけど、もうすっかり元通りよ~。」
風邪や体調不良、もしくは手術などで失った場合の体重は、
いち早く戻した方がよいのです。
同僚の入院はこちら。
PCをオーブンの上で…4/4
オーブンで焼くのは、
グラタン、パン、ピザ、PC、パイ、クッキー…。
さて問題です。
上記に挙げたうち、仲間はずれのものはどれでしょう?
ヒント:
食べ物でないものが混じっています。
数日前
行き違いやら思い込みやらが重なって、
母が
我が家のノート型PCをオーブンの上で焼きました。
かなり衝撃的な事件でした。
衝撃は長く尾を引き、時間が経つにつれ
「PCを焼くって、どういうことなのか?」という
ぶつける宛もない
尖った疑問が、ふつふつと沸き起こった。
会社の昼休みに調べてみると…
母(私)以外に、PCをオーブンで焼いている人がいらっしゃいました!
しかも、ちゃんとした目的をもって!
壊れたらオーブンで焼いて復活させる、という
ワイルドすぎる直し方があるらしい。
衝撃が、二度やって来た!!
PCをオーブンの上で…3/4
オーブン本体が冷めた頃、PCも冷めた。
起動できるかどうか。もう一度確認してみよう。
ほぼ諦めてはいるけれど。
…
いつもの初期画面が現れた。
あやしい緑色の画面じゃない。
もしや、起動できる?
230度の熱に10分もさらされたのに
何事もなかったのように、
起動できている。
今のところ不具合はない?
さっそく大事なデータを調べる。
全部生きてる。破損してない。
PCの耐熱性って、こんな高温まで許されているのでしょうか。
仕事中の旦那さんに、ルンルンで報告した。
「PC壊れてなかった~!起動できた。
データも無事だったよ!!」
爽やかなレモネードを飲み干した気分です。
PCをオーブンの上で…2/4
こんがり焼かれた、我が家のノート型PC。
焼き色は付いていないが、もはや使い物にならないであろう。
いち早くこの惨事を知らせねばならぬ人がいた。
旦那さんである。
なんと言おうか…
泣きそうになりながら考える。
正直に話そう。
仕事中にかかってくる電話、仕事中にかける電話は
家庭で緊急事態が発生した!の意であり、
夫婦間では暗黙の了解となっている。
旦那さんは、
「もしもし?」でも「はい?」でもなく
こう言って出た。
「え?どうした??」
「あの…あの…。オーブンの上に、ノート型PCを乗せたまま焼いてしまいました。」
「ああ。今朝作ってたグラタンか。」
「はい…そうです。ごめんなさい…。」
「ああ。(嘆息。そして沈黙。)
…分かった。仕方ないね。」
グラタンは帰宅後に私が焼くから、
と母に一言伝える手間を、どうして惜しんだのか。
ものの数秒で済むことであろう。
泥水を飲んだような気持ちになりました。