母上の秘密2/2
母はその昔、美術系のモデルをしていた。
積極的に秘密にしていた訳ではなく、ずっと忘れていたそうで
孫たちと一緒に公園行くことになった時に
ふと思い出したのだそう。
「美術モデルって、動かないから楽そうに見えるけど、実は違うのね。
同じポーズをとり続けるって、かなり苦しい。」
「傷とかあざとか作らないように、ケガ全般に注意してたかな。」
昔の思い出がよみがえってきたようだ。
饒舌である。
「動きの大きいポーズは、再現するのが一番難しくて。
製作期間が長期に渡ってたりすると、前のポーズが分からなくなっちゃうのね。」
それ、マズいですよね?
「呼吸は、なるべくしないほうがいい。」
し、死んでしまうではないか。
酸欠に耐え、重力に耐え、多くの視線に耐え、
時間の経過に耐え…
耐え忍ぶことの多いお仕事なのでしょうか。
美術モデルに関するレクチャーを断片的に聞きましたが(情報古め)
この情報が役に立つ日は、、、多分無いだろう。
モデルとしてnは
あちこち平板な部分が多いゆえ。