伸びゆくゴーヤ
息子たちの通う保育園では、今年も緑のカーテンを作っている。つる性の植物、ゴーヤである。
長女とnは毎朝
保育園の前を通って登校、通勤する。
その朝は、園長先生がゴーヤの手入れをしていた。
「あっ園長先生!」
「あらRちゃん、おはよう。」
「何をしているの?」
「ゴーヤの葉っぱを取ってるのよ。取らないとね、変な方向に伸びていってしまうの。」
「変な方向??」
「そう、伸ばしたい方向とは違う方向にね。だからこうして、ときどき余計な葉っぱを取って
行ってほしい方に伸びるようにしているのよ。」
「ふううん。」
「手入れしないと、行ってほしくない方向にすぐ伸びちゃうのよ。」
横で聞いていたn、ボソッと呟く。
「まるで子育みたいですね… 。」
保育のプロ、ブホッ!っと笑ってました。