海辺×撮影×グラビアアイドル2/4
タオルを首に巻き、麦わら帽子をかぶった男の人たちが
5、6人立っていた。
海水浴に来ました!という感じの
いで立ちではない。
手にはそれぞれ撮影機材を持っている。
続いて
大きな反射板を持った人が現れた。
その後ろには、女の人が控えていた。
バスローブを羽織っている。
撮影だ…。
この季節、海辺での撮影ならば…
彼女は、グラビアアイドルでしょうか。
ご一行隊は、早速撮影に入った。
海をバックに可愛らしくポーズをとる、アイドル。
着ていた白のワンピースを脱ぎ出した。
大人は気付くも、子どもたちは分からない。
そばにいた子どもたちは
砂浜に打ち上げられたクラゲに盛り上がっていた。
「うわークラゲがいる~!」
「クラゲだ、クラゲだー!!」
「さされるぞ~。」
「さわるな~!」
波打ち際で立膝をつく、アイドル。
そこに、子どもの声がカブルる。
「ママー!おしっこ~!!」(おむつが取れた風な男の子)
「おぎゃあ、おぎゃあ。。。」(兄弟と一緒に海へ連れられてきた、赤ちゃん)
砂浜に
シムスの体位風に横たわる、アイドル。
「喉かわいたー!」(海なのに汗びっしょりな長男)
「うまい棒、食べたいなぁ!」(食いしん坊な次男)
「無いよぉ、そんなの。でも明太子味は美味しいよね。」(かくれ食いしん坊な長女)
続いて仰向けになる、アイドル。
手は額にかざす。
「クラゲ、裏返しになったー!」
「波にぶつかって、また戻ったー!」
…
撮影は、映像ではない。
写真であった。
ここは雑音が多すぎる。