時差がありすぎる
現在習っているわけでも、過去に習っていたこともないベリーダンス。
あでやかな雰囲気からいっても、自分とは
全く関係が無い。
真逆のnに訪れた、この間の不可解な夢。
その夢の着想はいったい何処から得たのか、ずっと引っ掛かっていた。
思い出した。
昨夏のことである。
複合施設の広場で、たまたまダンスフェスティバルを見た。
そこで、ベリーダンスを見たのだった。
吹き抜けの3階から、見下ろす形で。
ダンサーたちがくるくると回ると、ぱぁっと
スカートの裾が広がる。
まるで、カラフルな傘のよう。
だんだんと回転が速くなると
鮮やかなスカートの花模様は
一つの色となり、一つの線を作る。
妖艶な魅力に満ちたダンスも、
「目が回らないのかな。」という
素朴な疑問で、かき消される。
それほどまでに、高速回転だった。
「次は同じフロアで、真正面から見てみたい。」
ささやかなこの希望は、
謎の査定価格8万、を伴って
へんな方向で叶えられた。
8ヶ月後の夢の中で。