賭博風呂1/2
夏の終わり
セール品に目が眩み、夏仕様の入浴剤を大量に買ってしまった。
毎晩しょぼしょぼ使っていたのだが、このほど一缶使い切った。
でもまだもう一缶残っている。
次を開ける前に、気分を変えてバスボールを買った。ドラえもんである。
バスボールとは、入浴剤がボールの形をしていて、その中におもちゃ(この場合はドラえもんのひみつ道具)が入っている。
外からは中身が見えず、お湯に溶けだして初めて分かる、というものだ。
我が家の子ども達、次男を除く長女と長男は
入浴中も楽しく遊んじゃお!というコンセプトがハマる年齢を
とっくのとうに過ぎている。
しかしながら、次男と同じくらい興味を持ってるご様子であった。
入浴前、バスボールの袋を手に持ち、長男が長女に尋ねている。
「ねぇね、どのひみつ道具が入ってると思う?ぼくはスモールライトじゃないかなと思うな。」
「私はタイム風呂敷かな~。あ、思いついた!
当てた人は、何かご褒美をもらえる、ってことにしよう。」
「かけだね、りょーかい!」
賭けごと、ここに成立。