4月
第一週
長男が友達と下校中、知らない人に話しかけられたらしい。
そして首から下げていたカメラで、いきなり写真を撮られたという。
警戒したみんなは「今、写真とりましたよね?」「どうするんですか?」と、聞くと
「フィルムは入っていないから大丈夫だよ」と言い残して、立ち去っていったらしい。
あやしい。非常にあやしい。
nは学校と地元の警察へ不審者情報を寄せた。
nからの通報を受け学校は
翌日の朝一で「不審者情報」の一斉メールを流した。
その夜。
帰宅した旦那さんが、学校からのメールをnにフィードバックしてきた。
「こわいよな、この不審者メール。読んだ?」
「あ、それ長男だよ。」
「えっ!!!この児童4名って、うちなの!?」
「そう。」
…
父親。
重大なことも、いつも最後に知る。
第二週
弊社は、今月が決算月である。
前任者はワイルドであった。
一年分の経費を、今の月に一気に整理していたらしい。
仕事に限らず、物事の進め方において
溜めてやるのが好きな人、小出しにやるのが好きな人、
短期間で集中してやる方が力が出る人、
長期的に分散してても一定の力が出る人、
いろいろである。
nは、前任者のやり方を踏襲しなかった。
第三週
決算書類がまだまとまってない。
後からパラパラと、渡される資料が多くて苦戦している。
五月雨式に渡してくる主は、もっぱら上司。
私は、前任者のようなワイルド派じゃない。
第四週
一年前。
突然始まった、先の見えない子ども達の休校に、言い知れぬストレスを感じた。
仕事、どうすんのよ!?
家庭で、学校と同じような授業をやりなさいと?
しかも長女、長男、次男を三人同時に?
家庭の先生は、昼前に給食のおばさんにも
ならないといけないのだが?
春休みも、夏休みも、冬休みも、終わりが定まっているからこそ楽しいのです。
期限が定まっているからこそ、人は頑張れるのです。