無生物の擬人化1/2
自分が持つ生きているのりもの、例えば馬やラクダや象に愛情を注ぐ人は多いが、
無生物ののりもの、例えば自転車やバイク、車、ヨット、ヘリコプターやそり
に愛着を持つ人も、また多い。
中でも車輪系ののりものは
「愛車」という言葉が存在するように、可愛がられの対象として、
広くあまねく認知されていると言える。
愛車に自分オリジナルの名前をつけて呼んでいる人もいよう。
人は、
親しみがあるもには、無生物でも呼び名をつける傾向にある。
かくいう我が家の車も、あだ名がついている。家族は親しみをもって
その名を呼んだ。
「ぼるーくん。」
ぼるーくんで遠出した思い出は、家族の楽しかった記憶と共有され
いつの間にか家族の一員のような存在になっていた。