知らないでいることの幸せ
父は昨冬から入院している。
コロナウィルスで延びに延びた、一時帰宅が
先日とうとう許された。
病院スタッフの方々が、退院後の生活空間である家の様子を視察するために、
本人も数時間だけ帰宅することになったのであった。
その日は、偶然にも父の誕生日と重なっていた。
父は、どういう訳か
病院からの粋な計らい?による「誕生日のごほうび」と
勘違いしたらしい。
…単に日にちがカブっただけなんですが。
訂正しても、しなくても
大した違いはないと思われたので
私たち家族は
勘違いのまま、その日一日を過ごしてもらいました。
知らないでいることの幸せを、最大限に噛みしめて頂こう。