おやじの淡い恋3/4
父のだいぶ後をのろのろと歩いていると、
別の担当療養士さんにお会いした。
「こんにちは。
あれ?今日はリハビリ見学されないんですか?もう帰っちゃうんですか?」
「はい。療養士の〇さんと二人っきりになりたい風だったので、
さっさと退散することにしました。」
「あー。〇〇さん(父の名)はですね〜
女性のスタッフだと毎回そうなんですよ~(笑)」
四川省出身の〇さんが、特にお気に入りという訳ではない…?
女性なら誰でもいい…みたいな?
オヤジの淡い恋か…!なんて思ってたけど
そんなんじゃなかった。
残る最後の人間の欲は、リビドーであることを伺い知る。