吸血スナイパーと山の熊さん
今月の頭に旦那さんの実家に帰省した際、なだらかな山を散歩しました。
5年前の夏休みにも行った場所です。
前にも見た、入り口にある看板は
相変わらず恐ろしげな文句で、来客を脅していました。
「最近、この付近で熊の目撃が相次いでいます。」
「山ヒルに注意。血を吸われたら、塩水かアルコールで消毒してください。」
前回も今回も
熊には遭遇しませんでしたが、
今回は道々
動物園のにおい(たぶん獣…)がしました。
前回はだれも山ヒルの被害には遭いませんでしたが
今回はお義父さんと、旦那さんと、nがやられました。
帰宅して靴を脱いだ時、「あれっ?足首から血が出てるよ。」
と子どもたちから指摘されて、分かった次第です。
軽装ではあるものの、長袖長ズボンで山に入りましたが
子どもたちが吸われなくて本当に良かったと思いました。
もし
蚊が近づいてきたら、虫が止まっているという皮膚感覚で気づきます。
蜂が近づいてきたら、刺される前に、まず羽音で気づきます。
しかし山ヒルは
忍び寄ってくる気配にも、血を吸われている間も、
そして立ち去っていく瞬間も、
三人とも全く気付きませんでした。山の吸血スナイパーのようです。
吸われた血の跡は、三週間経った今も
まだ残っています。
その山は、もう歩かないことに決めました。
山ヒルなら、血の跡が残るだけですが
野生の熊は・・・命が残りませんので。