遊んで眺めて楽しんで
お正月
子供たちを連れて、隣町の公園へ繰り出した。
入り口に着くと、自転車がぞろりと止まっていた。
公園の収容面積に対して、やけに多くないか。
その日は
2~3クラス分くらいの人数の小学生が
所狭しと遊んでいた。
学童か何かの冬休みプロジェクトだろうか。
公園内には、保護者の方が数人で見守っている。
冬休みにクラスメートと遊べて、みんな何だか楽しそう。
赤ちゃんだった頃の長女、長男、次男は
大きなお兄さんお姉さんが
鬼ごっこやケードロなど、ダイナミックな動きのある遊びを見ると、
キャッキャッと声をたてて喜んでいた。
自分はまだ動けなくても(歩けなくても)
誰かが遊んでいる様子を眺めるのが楽しい、のであった。
現在
小学三年生の長女、年長組の長男、年少組の次男、
色おにで盛り上がるお兄さんお姉さんたちを、
嬉しそうに眺めている。
目で動きを追い、笑っていた。
自分が歩けるようになり、走れるようにり、
お友だちと追いかけっこができる歳になっても
誰かが遊んでいる姿を見るのは
心弾むことのようだ。
子どもたちが走り回る姿を、
片隅のベンチで眺めている、おじいちゃん。
歩くのが遅くなり、走るのが難しくなり、
追いかけっこもできなくなる歳になっても、
その心は、きっと変わらないのであろうか。
口許は、笑っていた。