ライナスくんについて1/2
nは枕にタオルを巻いて寝ている。
髪を完全に乾かす時間が取れないので、枕が濡れないための対策であった。
次男は、そのタオルが好きなようだ。
朝になると枕から取り外して、すりすりしている。
「ママのにおいがする…。」
いや、単なるトリートメントの匂いだと思うんですよね。
その枕タオルは日中、椅子の背もたれに掛けて待機している。
誰かが何かをこぼした時に、ささっと拭けるようにである。
しかし。
その枕タオルで拭こうものなら、物凄い形相で次男は怒る。
「ダメっ!拭かないで。」
洗濯機に入れようものなら、激しく抗議する。
「ダメっ!洗わないで。」
インドのガンジス川のごとく、聖なる枕タオル(?)は、
衛生規範を超越した存在であるらしい。
タオル本来の役割を果たさず、心の安定と安らぎを求める点、
枕タオルは
次男の「ライナスの安心毛布」である。