いとこの来訪1/3
先日、いとこから電話をもらった。
小さかった頃
住んでいる場所がお互い遠かったにも関わらず、頻繁に行き来をした。
いとこは
nにとって姉のような存在であった。
大人になってから最後に会ったのは、5、6年前だったか…。
現在。
いとこには、高校生の息子と、中学生の娘がいる。
その日は娘ちゃん一人だけを連れて、こちらへ遊びに来ているらしかった。
しかも平日。
息子くんはいないけれど…?娘ちゃんの学校の授業は…?
(いとこは会社勤務だが)今日は休暇なのだろうか…?
いろいろと謎な点があった。
その謎は、彼女からの電話で解けた。
「今日は中学校の運動会の後の、振り替え休日なの。
折角の機会だから、有給取ってこっちへ遊びに来たんよ。」
いとこと娘ちゃんは、素早い行動力でその日の昼は、
若者の街とされる場所で、nの母とランチを一緒にしていた。
その流れでnの母が提案したと思われる。
帰る前にnの家にも寄ってみましょうよ、と。
折よくnは、仕事を休んでいた。
数日前から夏風邪の長男を看病していたのであった。
「急ですまないのだけど、都合よかったら午後、家に行ってもいいかな?」
と、いとこ。
長男も熱は下がり食欲も出て来て、ほぼお腹の調子も良くなっていた。
人を呼んでもいいであろう。
OKの返事をした。
しかし、いとこはOKかどうか。
ついこの間まで病人だった人のいる家へ行くのである。
多少の感染リスクは、ある。
「ぜんぜん。平気だよ。私も娘も、強靭な胃腸だから。」