時差ボケと素のボケ
妹が関西へ出張に行った。
なんでも
最初に行くはずの同僚が数日前から声が出なくなってしまい、
急遽、妹にお鉢が回ってきたらしい。
「私、最も声が枯れなさそうだと思われているのかな。」
現在の会社に転職するまでの妹は、
中小企業を渡り歩き
ギリギリでカツカツで、オールラウンドに働いていたので
今の優雅な社風の会社に、若干の物足りなさを感じているようだった。
出張は
日常業務に変化をもたらしてくれる、いい気分転換(?)だと
張り切っていた。
姉のnは
張りきる妹を加速してあげようと、激励の連絡を入れる。
「大阪出張、気を付けて行ってきてね!」
「今日じゃないよ、明日だよ。」
あぁ。
それなのに姉は、間違いが訂正できなかった。
なぜか一日早い時差ボケと、素のボケをかまし続けた。
勘違いの暴走である。
「昨日は出張、お疲れ様でした~!」
「それ、今日だよ。今から出張なの。」
新幹線に乗り込みながら、妹はイラついたに違いない。
妹のテンション、減速である。
そんな妹。
気分転換中に、お土産を買ってきてくれた。
「試食したんだけど、ソースとマヨネーズの味が
絶妙な調和を保っているんだよ!
この食品会社の商品開発部は、とってもいい仕事してる!」
と大絶賛のたこ焼きパイ。
とても美味でした!
舌は、まだボケてない…。